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国語ウダウダ [コトバについて]


中学に進学したらダレもがいっぺんは思うコト。
「・・・バイリンガルだったら良かったノニ・・・」

日本語の他に、英語も「国語」として自然に習得できてたらこんなに苦しまないですむ。
と、両親を サカウラミ。 ほんでもって学年にひとりふたり居るんです、バイリンガル。

ヒトの脳、特に「言語を司る部分」とゆーのは、誕生から7歳くらいまでが成長期。
爆発的に言語を吸収し、以後、その成長はおだやかになる。
この時期、さまざまな言語に触れているとゆーと、その言語をすべて習得できちゃう、
・・・そうな。

おかーさんが日本語、おとーさんは英語、おばーちゃんはおフランス語、おじーちゃん
はドイツ語、・・・と、役割を決めて 「各々がその言語しか使わない」 で接する。
するてーっと、2種類の言語を操るバイリンガルならぬ、夢のクワットロ(4)リンガル
に育っちゃうとゆーすんぽーである。

なんとも国際色豊かな家族構成でないと、もしくは、外国語に堪能な家族構成でないと
にっぽんではなっかなか無いであろー条件であるため、そーゆーヒトはあまし居ない。
様々な国どうしが陸続きであるヨーロッパあたりでは、バイリンガルなんて珍しくない
のであるが。

・・・ああ、そーゆーヒトであったなら、
               コレほど英語で悩まずにすむのであろうコトよ・・・

世間知らずな中坊はこーして、親たちにその責任を押し付け、サカウラむのであった。



・・・なんだケド。
最近になって ちょいと違う考え方 が現れたのである。

それは「国語の重要性」 つまりは「母国語の重要性」である。

たとえば、アナタは今、母国語で書かれた文章を読んでいらっしゃる。
その時、アナタの脳内では実に様々な思考も同時進行でされているのだ。

《・・・そーだったよなあ(笑) 勉強でやる英語って苦痛だったよなあ》

《そっかなあ? 私は楽しくて仕方なかったケド?》

《そんなコトゆーなら、日本語と関西弁と東北弁が使えるオイラはトライ(3)リンガル
 だぜえ!》

《・・・バイ、トライ、クワットロって何語だっけか? 英語・・・じゃねえよな?》
(ラテン語ですがナニか?)

《なんだあ? 今回のウダウダは英語で赤点とったイイワケかあ?》
(・・・うっ)

・・・その思考、頭のなかをめぐる色々な「考え」は国語、つまり 母国語 なのだ。

今、英語で思考されたとゆーカタはこと、このブログのおきゃくさんに限って言えば、
皆無であるハズである(・・・もしかしたら居らっしゃるかもしんない。 失敬!)

つまり、日本語を母国語とするにっぽんじんにとって、日本語とは「考え」をも左右
する極めてじゅーよーな言語であるとゆーことなのだ。 僕らは「日本語」を使って
思考している。 使う言葉も日本語なら、考えも日本語なのだ。

では、その極めて重要な国語、日本語が不十分であったならどうか?

・・・そう。 思考すら不十分となってしまうのである。
考えがうまいことまとまらない。 から、とーぜんながらうまく言葉にするコトができ
ない。 から、他人とのこみゅにけーしょんがうまくできない。

国語をバカにしてちゃ、人間関係をもダメにしてしまう。 ・・・とゆーのである。

考えの積み重ねが、やがては自分、自我とゆーものを形作る。
その考えが不十分であれば、自我、つまりは自分とゆーものの形成すら不十分となる。
なんとも恐ろしい状況だ。 「自分」がなかなかできないのである。

常に他人の言葉・考えを借用し、自分の意見が無い。 ってか、持てない。
だれかが言っていたコト・どこかで読んだコトを利用するのみ。
考え自体が不十分だから、その借用・利用も適切とは限らない。

自分の形成に大きく影響をおよぼす国語。 その重要な言語を習得するべき時期に、
他の言語を習うべきでは無いのではないか? ・・・とゆー考えである。

まずは母国語。
自身を取り囲む全ての物事が母国語である以上、まずは母国語を習得し、母国語で考え
ることが出来るようにする。 考えの積み重ねで自我が形成されるよーになって初めて、
他の言語を学ぶべきなのではないかと。

一理あるよーな気がする。

そりゃーまあ、多国語で思考し、使いこなせるとゆー状況は、例え島国であるにっぽん
であっても、ネットやテレビで飛躍的に国際的な状況となった今、ダレもがあこがれる
理想的で重宝されるであろー状況だ。

しかしながら、国語とゆーのは単体じゃーない。
生活・風習といった、文化・文明と切っても切れないモノでもある。
実際にはその国語が使用されてる国において、数年にわたる生活でその文化との接触・
理解がなければ、「完璧」には習得できないものだろう。

おそらくはもっとも長く、そのド真ん中で生活しなきゃなんない母国においては、まず
母国語を完璧に習得し、思考できるよーに、ひいては自我が形成するまで母国語に専念
するべきなんであろう。

そのうえで、母国語と異なる言語に挑戦するべきなんだろう。

クチベタで、思考がまとまらず、自分の意見すら持てぬとゆー状況とは比べ物にならぬ
ほど良い。 多国語をこなせても、自分の意見が乗せられなければイミがない。

・・・ので、この考えを取り入れた教育とゆーのがボチボチではあるが実施されつつあ
るのだそーだ。 日本語の原点である漢文や、その古典である古文なんかを小学校で
早くも触れさせている。

コレを愛国心の押し付けだとか、国際化に対する反動だとかおっしゃるカタも少なくない
よーだが、その真意はそーゆーコトなのであった。

昔から「よみ・かき・そろばん」とゆーが、みっつの内ふたつ、「よみ・かき」とは
国語以外のなにものでもない。 国語とはそれほど大切なものであるのだ。

蛇足)
他言語を習得したいなら、その言語が使われてる国に複数年住まなきゃ~の件であるが。
住まなくてもイケる場合もある。 その言語を習得されたカタと心底交流すればいーのだ。
友人・コイビト・ご結婚、お好きなのをどーぞ(笑)


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のぶ

・・・最近、ヤング(死語)と接するコトが多々ありまして。
自分の考えをうまくコトバにできぬヤング(死語)たちに
少々、危機感を覚えましてございます。

「あ~? なんて言やいいのかな~? ほらっ? ほらっ?」

ほらって言われてもなあ(苦笑)
ボキャブラリが少ないですね、基本。 単語を知らない。
うれしい時もヤバい時も 「やっべ!」の一言。

そんなんじゃホントに 「ヤバ」 いんだぜえ~?
by のぶ (2007-11-14 12:20) 

万三朗

近頃、日本語が不自由なんですが・・・・・・・

台湾生活が板についてきたから?????
その割には中国語の上達は今ひとつやけどな・・・・・・・
睡眠学習で頑張ってんねやけどな・・・・・・・・
by 万三朗 (2007-11-14 14:19) 

ケンジ

私も近頃、日本語が不自由なんですが・・・・・・・
電話で話してる真っ最中に、何の話をしてたか分からなくなったり。
外国語以前の問題になってきました。
by ケンジ (2007-11-14 22:47) 

もく☆

こんばんは☆
昔、アンルイスさんが自分は日本語も英語も中途半端で
とてもコンプレックスをもっているようなことはなされていました。
その時はふーん、そうなんだとしか思いませんでしたが、
↑こういうことなのかもしれませんね。
あと、DJ?の小林克也さんって留学とかしないで
あの英語力を身につけたときいたことがあります。
やり方しだいなんでしょうかね。

日本語をしっかりっていうのは賛成です。
でも、英語がペラペラっていうのにもあこがれます。
むずかしいわ。
by もく☆ (2007-11-14 23:49) 

mayumi

私も最近日本語が不自由なのです。
自分で何を言いたいのか言っているのかわかりません。

でも、コンビニで「千円からお預かりします」なんて変な日本語聞くたびに
(何なんだよっ!千円から預かるって・・・)ブツブツ思ってます。

そーいえば今日将軍様の息子は流暢にフランス語話してました。
フランス語と英語と日本語と母国語
あの人何気に凄い?
by mayumi (2007-11-14 23:54) 

のぶ

「この時の作者の気持ちを述べよ」
「罫線ア)のコレとは何の事か?」

・・・そんでも国語のテストとなると、やっぱし楽しくないもの
でしたね(笑)

♪万三朗 どの
フロム 台湾。 異国で戦う企業戦士どの。 おつかれです。
睡眠学習・・・なつかしー! そーゆー機能の付いたマクラ
売ってましたねむかし(笑)

♪ケンジ どの
えーっと? どうつっこみゃいいのやら?(笑)
ナガラ電話じゃないです? それ?
ネットしナガラとか、テレビみナガラの電話でしょ。
メールにしてもそーですが、もちょっと集中しましょう(笑)

♪もく☆お蝶 さま
アンルイスさんの歌は大好きですねー、今でも(笑)
そーゆー悩みを持たれていたとは。 ちょいと驚きでした。
どっちつかずになっちゃったのでありましょうね。
・・・親の責任は大きいってコトでしょうか?
洋楽ダイスキ!から端を発したあの発音。
好きになったものの勝ちなんでしょうね?(笑)

♪mayumi さま
ナイスをども!です。 おひさしぶり。
どーしちゃったんでしょうか? 日本語不自由さんがこんなに?
「~円から」はマニュアル書いたヒトが悪いんです(笑)
そのとーり言わないと叱られますからね。 かれらは。
将軍Jrは財力がモノいってるんです。 たぶん(笑)
by のぶ (2007-11-15 06:35) 

ごーじ

 日本語(大和ことば)は、漢字の襲来に負けないどころか、それを取り込んでバージョンUPを果たし、ひらがなという新形態まで作り出した。
 芸術的とも言える奥の深い、世界に胸をはれる言語文化。大切にしましょう!

 英語の襲来にも負けるどころか積極的に取り込み続けていましたが、最近は、日本人の人間力の低下により、負けてきてる。。。

  「からだことば」立川昭二 ハヤカワ文庫 お薦めです。

 知ったかで、すまん。お邪魔でした。。
by ごーじ (2007-11-23 09:59) 

のぶ

♪ごーじ どの
そーなんですよね。 世界でも屈指のヤヤコシサを誇る言語。
そんな言語を習得できたワケですから、英語くらいカンタンに
・・・習得できたらなあ(笑)
ニンゲンリョク?? これはまたその本読まないとわかんない
ってスンポーですね? こないだネットでちらりと読んだんですが
「週にいっさつ」本は読むべきなんですってね。
・・・あまし読んでないなあ。
よし! 読んじゃおーじゃないか!
by のぶ (2007-11-23 18:29) 

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