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コトバについて④ [コトバについて]

生意気な反抗期真っ最中の僕はソレに気付いてしまったのでした。
・・・たしか小学4年生の頃ではなかったかと。

読むのがいやになるくらい、かたくるしー文章と格闘してた時のこと。
「これ書いたヤツって、・・・バカなんだ!」

なんで文章なのか?
言いたいコトがあるから、です。

なにかしらの発見とか感動があったわけです。
  ・あーなんてきれいな夕日だ!
  ・この絶妙なハーモニー! これがラーメンか!
  ・ちくしょー! ダメだあのコかわいー! しんぞーわしづかみ!  
ヒトってやつはおかしなもんで、感動すると伝えたくなってしまいます。
共感とか賛同、感動を分かち合いたくなっちゃいんですね。

伝える手段はとほーもなくいろいろあります。
写真・絵画・音楽・映画、などなど。
表現しようとしてる人が自分の最も得意な方法を使うんでしょう。

で、文章。

感動を分かち合いたいんだから、伝えることが最重要課題となります。
・・・のに。

わざわざ日曜日を返上して、お金はらって、受けさせて頂いた全国一斉模試、
その国語の試験で使われてるその文章。

ナニが言いたいのかさっぱりわかんない。
読解力がないからだと言われりゃそれまでなんですケド、つたえたいなら
つたわるように書かなきゃいかんハズです。

読めば読むほど、言いたいであろうコトが分からなくなります。
「こそあど言葉」の乱用・多用、もってまわった遠まわしな表現、使うことでさらに
わかりにくくなるたとえ、化石化した熟語と格言。みょうな横文字。
故意に分かりにくく書いてるとしか思えません。
・・・読解力を試す「国語の試験」にはうってつけの文章なんでしょーが、それでも。

伝えるために書いてるハズなのに、ぜんぜん伝わらない。
伝わりにくく伝わりにくくなってしまうよーに表現してます。

『私のよーな教養あふれる、理解できるヤツだけついて来い。この崇高なる表現が理解
できぬヤツはついてこんでいい。』

そーいってるよーな文章です。
・・・だんだんハラがたってきました。

「たぶん、この人はプロのハズ。モノ書いてお金もらってるハズだ。
 プロなのにナニ? このわっかりにくーい文。
 言いたいことが無いのに書いてるか、書くのがヘタかのどっちかだ。
 ・・・書くってことをなめてる。
 どくしょかんそーぶんでこんなの書いたら、きっと叱られるだろー。
 ・・・なんでこんなおバカにつきあわなきゃいけないんだ?」

悟っちゃった生意気なガキは、解答欄に意見を書いて退出してしまいました。

『プロならもうちょっとわかりやすい文章が書けるようになろうね。』

得意満面で帰宅したがきんちょは、ゼロとかかれた解答用紙とせんせのお叱り、
校長と担任と両親を交えた恐怖の5者面談が待ってるとは思いもしなかったのでした。


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コメント 6

mayumi

恐怖の5者面談・・・確かに怖そう
校長と両親だなんて。
by mayumi (2005-02-14 00:47) 

ばばる

あはは^^すごい面白い。

わたしも昔、国語の試験ではさっぱり文章が頭に入ってこなくて焦ってた記憶はあります。ただ、のぶさんほどまでは思わなかったですけど(笑)
先生もすごいびっくりなさったことでしょう。ステキな幼少時代をお過ごしになったのですね!おもしろいー♪
by ばばる (2005-02-15 09:07) 

のぶ

なんとゆーか、週刊誌の作者近況コーナーでよく見る
「ファンレター全部読んでます! 生き返ります! ありがとー!」が
いよ~~~く体感できます。
こめんと頂くとがぜん闘志が沸きますね。ありがとです!

どーやら僕はこの一件で「問題児」になっちゃったよーで、かなりしぼられた
記憶があります(苦笑)

蛇足)そのヒト風に表現すると、こんなカンジになります
つらつらと振り返ってみるに、その発見ともいえる衝動に似た感覚は第二次
反抗期を迎えた当時の私(「わたくし」と読んでください)が暗号とすら呼べる
であろう難解極まりないその文章を解読しようと躍起になっていた刹那に、
脳漿の深遠からふつふつと沸き起こったブリリアントな閃きのごとく我が身に
起こった事象なのである。
齢十になったか否か、小学校4年生の時分であると推定されるだろうか。
(以下略)
by のぶ (2005-02-15 14:58) 

おさ~る

(お腹抱えて爆笑中)この蛇足が一番笑ったよ!@(・∇・)@
by おさ~る (2005-02-17 00:42) 

よかもん

文章で真意を伝える事は難しい技術です。受け取る側の感性が違うためです。心したい事です。
by よかもん (2005-12-20 19:19) 

のぶ

♪よかもん 様
・・・ですねえ。 くだけすぎ、ややもすれば稚拙な表現を好んで
使うのはそーゆーみょーな誤解を避けるためでもあるんですが、
いかほどの効果があるのかはいまだ不明ですし(苦笑)
それゆえ、コメント入れる際は考えて考えてしております。
考えこみ過ぎて、入れるのをあきらめちゃう時もしばしばですが(笑)
by のぶ (2005-12-21 08:06) 

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