婦女子のためのガンダム講座 [映画]
なんだってウチのダンナは、息子に ガンプラ を買い与えるのか？
与えるとか言いつつ、結局 自分で作る クセに？ 触っちゃダメ！とかゆークセに？
なぜに私のカレは、身の回りのモノをなんでも 赤色で統一 しようとするのか？
時おり発する ナゾのセリフ、「弾幕薄いぞ、ナニやってんの！？」「坊やだからさ」 は
いったいナニをイミしてるとゆーのか？
世のおっちゃんどもが夢中になった 「ガンダム」 ってナニ？
なんだってオトナになった今でもそんなにヤッキになってるの？
・・・そんな婦女子のみなさんに、なぜおっちゃんはガンダムが好きなのかをお教えする
「婦女子のためのガンダム講座」 アニメガンダムの流行った理由、魅力をゆるーく緩く
説明させて頂きます。 あっ、男子禁制ね（笑）
《※ 2007 １０/２０ 加筆》
おっと、無からの創造こそ尊ぶべきと、初代こそすばらしいのだと考える僕ですゆえ、
もはやご長寿シリーズと化してしまったガンダムですが初代ガンダム 俗称「ファースト」
の解説となりますので念のため。
時は近未来。 環境破壊と人口爆発が進んでしまったとゆー、悲しいかな現実的な未来。
水・食料・燃料の枯渇、自然環境の悪化。 人類は最悪の選択枝を選んでしまったので
ありました。 夢のよーな次世代エネルギーもついに発明できず、人類は絶滅をただ待
つばかりとなってしまった、そんなくらーいしかし、笑えない現実的未来。
で、人類は宇宙に目を向けることとなるワケであります。 宇宙開拓 であります。
月面に都市を建設、豊富な地下資源を獲得しつつ、月への移住が始まったのであります。
莫大な資金と労力を必用とするビッグプロジェクトでありますがそんなもん、人類絶滅
を前にすりゃ、それしか手がないとすりゃあ、まま、実現しちゃうかも？ な範囲であり
ましょう。
月からの豊富な地下資源により人類は、人口天体の製造に着手。
いわゆる宇宙ステーションですな。 現実の国際宇宙ステーションなんか、遅々として
なっかなか完成しませんが、必死になった人類はスゴイんじゃないかな？ ってコトで。
スペースコロニー（宇宙植民地）と呼ばれる宇宙ステーションは数百機創られ、地球と
月の間に浮かび、人類の宇宙移住は進んでいったのであった。
（現実的にはサスガに数百機はちょいとむずかしいようで。 月面都市くらいがいートコ
でしょう。 作中に登場する宇宙ステーションは、全長数キロにも及ぶ巨大なモノです。
それが数百機！ ん～～～、やっぱしムリ！）
人類がごくごくあたりまえに宇宙ステーションで生活するようになって数十年。
戦争を知らない子供たち ならぬ、地球を知らない・住んだことない子供たちが存在する
時代となったのであった。 いつしか宇宙移住民たちは、地球に残った人々と区別する
様に スペースノイド と呼ばれる様になる。
生活環境の激変はスペースノイドたちに、ある進化 をもたらす。
カンが鋭くなるのだ。 触ったこともない乗り物を初めての運転で上手に乗りこなして
みせたり、初対面の人と一瞬で分かり合えてしまったり、先のコトを予見してみせたり。
彼らは 「ニュータイプ」 と呼ばれ、人類躍進・進化の象徴とされる様になっていく。
子供向けろぼっとアニメのガンダムはその実、人類の進化 とゆー、かなり高度なテーマが
その根底にあるのであった。
実際のトコ、生物は必用にせまられて進化してきたと言われております。
ミゾウの災害。 たとえば、海が完全に干上がってしまったり、地球全体が氷りついてしまっ
たり。 進化しなきゃ全滅してしまう！ そんな災害・状況に直面して、生物は進化を繰り返し
現在にいたっておるそーです。 テレビによれば、生物は少なくとも４～５回、全滅の危機に
直面してきたのだそーです。
自然が引き起こす災害ではなく、はからずもヒト自ら招いてしまった絶滅の危機。
ちーとも笑えないお話です。 低重力な環境に適応しなけりゃならない！ となれば、人類にも
ちょっとした変化が起こるんではなかろーか？ そーゆーオハナシなんです。
そこに事件が発生する。
危険この上ない、制限の多い暮らしを強いられる宇宙での生活。
にもかかわらず、地球で悠々と生活を続ける地球人、まま、裕福な人々だったり特権階級
の人だったりは、スペースノイドを地球から統治するとゆー姿勢を崩さない。
スペースノイドたちの反感は高まり、ついに戦争が勃発する。
地球からもっとも離れたスペースコロニー群、サイドスリーは 「ジオン公国」 を名乗り
独立戦争 を起こしたのだった。
地球側、いわゆる地球連邦は当初、取るに足らぬイザコザと捉えていた。
そりゃそーだ。 資源はおろか、水や空気でさえ十分でない人工天体群の反乱だもの。
戦力だってまるでとるに足らない。 ・・・ところが。
宇宙での生活は とんでもないテクノロジー をスペースノイドたちに与えていたのであった。
宇宙ステーションの建設・保守・維持は、いくら未来とはいえカンタンじゃーない。
建設用重機の進化が必須となる。 ・・・ モビルスーツ の登場である。
身の丈１０メートルを超える、人型作業用重機、搭乗操縦式のロボット。
劣悪至極なる宇宙空間において長時間の作業を可能とする、しかも、大掛かりな作業から
細かな作業まで、自由自在にこなせる 夢の重機 である。 その自由度・操縦性から、操縦
する重機というより、まるでちょいと大きめな作業服を着てる様 だ、とゆーリクツから
機動服＝モビルスーツ と呼ばれるに至る。 ・・・必用は発明の母、なのである。
彼らはソレを兵器として転用することに成功していた。
もともと生活の場であるワケだから、彼らにとって宇宙空間での活動など日常茶飯事。
アサメシマエ。 なめてかかっていた地球連邦は、思わぬ苦戦を強いられる事となるワケ。
・・・ちょいとココで。
漫画ワンピースのキモは、「悪魔の実」
ハリーポッターのキモは、まんま「魔法」
キモ とは、そーですね、ソレが無いと物語が成り立たぬほどの重要な存在ってトコですか。
いわば、物語の基盤。
ガンダムのキモは、誰もが認める（笑） 「ミノフスキー粒子」
ミノフスキーとゆー名の学者さんが発見（発明？）した粒子で、こやつを散布するとあらゆる
通信手段が使えなくなるとゆーシロモノ。 無色透明無味無臭。
とにかく、コレの出現により、レーダーが使えなくなっちゃったのであります。
わが身の「目」に頼んなきゃなんない、そーゆーコトにしちゃったワケですね。
技術の結晶である最新兵器が、どつきあいの格闘戦をしてもおかしくない状況。
・・・便利だなあ（笑）
（もっと便利で、魔法じゃんソレ！みたいな別の効能がいくつもあるんですが今回は割愛）
夢の重機発明、得意の宇宙空間軍事行動、くわえて上記、レーダー使用不能とゆー条件から
モビルスーツは大活躍し、開戦当初から劣勢と思われていたジオン公国はとんでもない戦果
をあげることに成功したのであります。
それどころか。
人工天体、全長数キロにもおよぶ宇宙ステーションを地上に落下させるとゆー、核攻撃にも
匹敵するってゆーか、ソレを超えちゃう暴挙にまでおよんでしまいさータイヘン。
この数ヶ月の戦いで、人類はその半数を死へと追いやってしまったのだった。
宇宙はもちろん、月面都市から果ては、地上の主要都市すらその勢力下におさめたジオン。
戦局はやがて膠着状態となり、ドロ沼化して数ヶ月。 地上で宇宙で、連邦とジオンの小競
り合いが続いていたのであった。
・・・と、ココまでが物語の前提。
３０分の番組冒頭、１分足らずのプロローグでコレを語ってしまうのだ。
「子供向け」とはまるでタテマエ、かなり高度なオトナ向けＳＦであることが知れようとゆーもの。
当時てぃーんだったおっちゃん達は、この みょーに背伸びしたオトナな設定 にまず、打ちの
めされてしまったのである。
さて。
モビルスーツの重要性に気付いた地球連邦は、極秘で連邦オリジナルのモビルスーツを開発。
ドロ沼化した戦局の逆転を図ったのであった。
ソレこそが地球連邦のイジと技術の結晶、モビルスーツ 「ガンダム」 なのである。
とにかく 固く（笑） とにかく 強い（笑） 主人公ロボットなのである。
物語は宇宙、サイドセブンと呼ばれる宇宙ステーション群から始まる。
ガンダム開発チームの主要メンバーを父に持つ、今で言うひきこもり、ヒマがあればＰＣ触って
る内気な少年が、ハズミでその 極秘兵器ガンダムに搭乗してしまうのであった。
ココ重要（笑）
戦争に関わりの無い、ズブの素人がイヤイヤ戦争に巻き込まれてしまうとゆー展開。
しかもその主人公が、自分と同年代だとしたら？
・・・オトコノコとゆーのは、この展開に弱いんであります。 うちのめされるんであります。
しかも、活躍なんかした日にゃ！（笑）
そこは連邦がイジと技術と大金と 番組スポンサーのオトナの事情 を結晶させた兵器で
あります。 ド素人の主人公は、死にたくないから・戦い、敵を撃破しなきゃまわりの大事な
ヒトが死ぬからとゆースィンポーかつヒロイックな理由でイヤなんだけど戦い、しかも勝つ！
・・・おっちゃん達もー、メロメロ（笑）
サイドセブンにて極秘に開発されていたガンダムと宇宙船。
情報を察知し、急襲したジオン軍との戦闘により、正規の軍人達はほとんど死亡。
破壊され、生活不能となった宇宙ステーション。 難民とわずかに残る軍人とで、敵を撃退
しつつ地球を目指す。 きゃー、もー、たまんないゼ！ な展開なんですね（笑）
・・・ガキ？（笑）
さて。
物語後半になってからようやく解説が入る、ウラ事情がございます。
人類進化の象徴「ニュータイプ」でありますが、コレを提唱した人物は、ジオン公国として
独立を宣言、自ら首相となった ジオン・ズム・ダイクン なる人物なのであります。
スペースノイドたちから絶大なる信頼を得ている人格者なのであります・・・が。
独立して間もなく突然死をとげ、デキン・ザビ なる人物がその後任を任されます。
すると、あっちゅーまでザビ家ファミリー息子３人・娘１人が要職に就任。
実質上、ザビ家の独裁国家 と化してしまうのでありました。
ジオンとは名ばかり、その人気を利用した実質、ザビ公国なワケね。
さきほど説明した、宇宙ステーション落下とゆー暴挙も、当初の理想をネジ曲げたザビ家に
よるものだったのであります。
しかも、ジオンの突然死には不可解な点が多々あり、一説には暗殺、その死によって恩恵を
得た ザビ家こそ暗殺の主謀者 とゆーキナクサイうわさがチラホラ。
・・・こーゆーリアルっぽい、いかにもありそーなオトナな設定を入れることで、背伸びし
がちなオトコノコはさらにググッと引き込まれたワケであります。
オトコノコを揺さぶるもうひとつの要素。
それは好敵手、ライバルの存在 であります。
戦場においてまさかの 赤。 （・・・じっさいは ピンク なんですが）
目立ってしまってどーしよーもない色を、自分のモビルスーツに塗り、自らも真紅の衣装で
身を固めたイロオトコ。 目立ちたがり屋とヤユされつつも、どっこい、とんでもない戦果
をあげ、敵から味方から 「赤い彗星」 と畏れられる仮面の兵士、シャア・アズナブル。
ことあるごとにやたら芝居がかったセリフを吐く、クールな二枚目。
戦闘のド素人である主人公と違い、戦いのプロ。 歴戦の猛者。 しかもハンサム。
こーゆー オトコのテキ（笑）が、やたらと立ちふさがってくれるワケですが、主人公は苦しみ
つつもほぼ撃退してくれるので、世のオトコノコ達は喜んだのでありましょう。
このシャア・アズナブル。
実は、暗殺されたジオン・ズム・ダイクンの 忘れ形見、キャスバル・レム・ダイクン その人
なのであった！ などとゆー、かっちいい設定がありまして。
赤い衣装と兵器と、戦果でその存在をアピールし、出世することでザビ家に近寄り、アダウチ
を果たそうと密かに燃えてるオトコなのでありました。
単なる 赤が好きなおにーちゃん ではないのだ（笑）
ヘンな仮面 も正体を隠すためのものであったのだ。
婦女子のみなさま、カレもしくはダンナが やたらと赤に固執 したり、芝居がかったセリフを
吐いたりする のは、この真っ赤オトコ、シャアに心酔してるからなのであります（笑）
例）
「ちいぃっ！」
「認めたくないものだな。 自分の （ちょっと間をおく） 若さゆえの過ちというものを！」
「見せてもらおうか。 連邦の、モビルスーツの性能とやらをっ！」
「ぼうやだからさっ・・・」
「勝利の栄光を、君にっ！」
「わたしは、屈辱を忘れぬ男だっ！」
オトコノコに限らず、にっぽんじんならほぼ例外なく（？）大好きなアダウチをさらりと
その設定に加えることで、観客のハートをワシヅカミ！ なのである。 ・・・タクミだ（笑）
主人公は大事なヒトの死に叫んだり涙したりしながら辛くも激戦をくぐりぬけ、ガンダムの
メインテーマである「ニュータイプ」に覚醒して行く。 もともとからしてつおいロボット
なのに、感ってゆーか、ほぼエスパーじゃん！な力を身につけていくもんだから、向かう所
敵ナシ！
内気でワガママ、ひきこもり一歩手前だった少年は、戦友から頼られる青年へと成長して
行く。 それに呼応するかのよーに連邦劣勢であった戦況は、ゆっくりとジオン劣勢へと変
わっていくのであった。
主人公の活躍にボロボロになりつつも、出世とアダウチを進めていく孤高のヒト、シャア。
彼もまた徐々に「ニュータイプ」としての片鱗を見せ始め、物語はクライマックスに向かい
怒涛の展開をみせていくのである。
作中では、人類の進化である「ニュータイプ」が、ヘタすりゃ人類の調和に一役買える能力
だっちゅーのに、戦いに使われるとゆー矛盾をさらりと描写しております。
「いーかげんで、戦争やめれ！」 富野監督の叫び声が聞こえてきそう。
人類はもれなくニュータイプになって、自身のエゴを超え、お互いを理解しあい、戦争なんか
やめちゃえよ？ ・・・と、そーゆーＳＦなのでありました。
単なる「子供向けロボットアニメ」じゃないんだよ？ とゆートコロがご理解頂けましたで
しょーか？ おっちゃんたちがいまだに夢中なそのリクツが、１００分のいちでも伝わった
でありましょーか？（笑）
今日から使えるガンダム通）
「オトコなんてみんな マザコン だからソレは許すとして、ロリコン も持ってるからなー、
シャア って」
「イイコぶってるけど、けっきょく ベルトーチカ(♀)を捨てた のよね アムロ って。
結局ワカイコがいいんでしょ？ オトコって」
「赤い彗星とかゆーケド、ピンク なのは スタッフがはしゃいだからなんですってね。
それまでＴＶアニメじゃ使えなかった色が使えるようになったからうれしくて
ついついピンクにしちゃったんでしょ？ わかいわね。 かわいいわ。
ガンダムが白いのも同じ理由からよ」
「ザビ家の４兄弟って腹違い だと思うの。 いいえ、間違いないと断言するわ！」
「ガンキャノンって『宇宙の戦士』に出てくるパワードスーツの パクリ よね？」
「ナレーターのおじさんって、『モビルスーツ』の発音 がおかしいわ。
モ 『ブ』 ルスーツって聞こえない？」
「モビルアーマーのザクレロって ビックリドッキリメカ よね？」
「ガンダムの『ダム』ってふくらはぎのコト なんですってね？」（ガセ）
戦争やめれ！ なのに、なんだってこーも続編が後を絶たないの？
物語は大抵の場合、終戦で終了しております。 そして新たな戦争が勃発し、次の作品が開始
するとゆー繰り返し。 ダメじゃん？ 戦争やめないじゃん？
ソコはそれ、オトナの事情 であります。
スポンサー様のご意向です（笑） 子供向けアニメはその実、視聴率をあまり気にしないんです
ってね？ 関連グッズ、いわゆる玩具が売れりゃいーんですって。
高視聴率をほこっていても、関連グッズが売れなきゃたちまち打ち切り。 ままあるコトです。
ソコはメインスポンサーである、バンダイさん。
こー言っちゃゴヘイがあるんでしょーが、ガンプラでもってる みたいなトコがありますから。
続編を止めちゃったらタイヘンなんでしょうね？（笑）
タグ：ガンダム
男性禁制ですか！？読み終わってから気づきました（嘘です）
「ガンダム」男の夢ですよね～私も勿論大好きですわ！！
「ファースト」→「ゼータ」→「ダブルゼータ」→「逆襲のシャア」が
やっぱり良いですね。そこに「ガンダム0080」で、会話の中に
アムロのことがちょっと出てきたりすると胸が「キューッ」と
しちゃいます♪最近では1年前くらいに全部レンタルして見返し
ました。今日はまた勉強になりましたよ♪
by あじゃあじゃ (2007-10-10 17:04)
♪あじゃあじゃ どの
男子禁制だったのに～～（笑）
僕はゼータの途中でヘコタレました。 なんか無理矢理
ややこしくしてるよーなカンジがしたので。
逆襲～は観ました、泣きました（笑）
なにやらまた新作が放送されてるそーなので、オリジナル
はすごかったんだぞ！と吼えてみたくなりまして（笑）
by のぶ (2007-10-10 19:31)
こんばんは☆
ほ～。こういう内容だったんですねー。
アニメは好きなほうですが、
ガンダムはアムロの髪型が変というだけで、
みませんでした・・・（すみません）
でも、シャーがかっこいいのでみればよかったわ。
（どんだけ、イケメン好きなんだ！？）
by もく☆ (2007-10-11 22:23)
♪もく☆ さま
も～～、メンクイなんだから（笑）
シャアの早い出世の秘密は「シャア少佐」ではまるで
ハヤクチコトバで言い難くってしかたがないから。
３回言ってみてください。 なかなかいえませんから（笑）
by のぶ (2007-10-12 06:23)