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「零」(ぜろ) [ゲーム]

昭和30年 ~ 50年あたりの世代はいわば「ゲーム業界に最もお金を落とした世代」 なのである。 ・・・たぶん(笑)
実年齢でいえば30 ~ 50才代、もはやすっかりオトナ。
・・・ってか、オジサン・オバサン である。

遅くともてぃーんえいじゃーまでに、ゲームと接してしまった世代。
アーケードゲーム・テレビゲームとゆー新種の遊びを、子供のあいだに知ってしまった
ひとびとのコトを指す。

彼らはほぼ例外なく家庭用ゲーム機を複数購入し、ゲームセンターにいりびたり、そして
今、途方にくれているのである。 ・・・たぶん。
2006年暮れに起こったゲーム機器戦争をある程度れーせーに傍観できたのではあるが
その読みがあたってしまって逆に、・・・困っているのである。

3はおそらくコケる。 Xもダメ。 結果、任天堂が覇王に返り咲く。
・・・そー読んでいたのではあるが、そこはかなしーかな、・・・オトナである。

モニタの前でこー、どたばたとコントローラーを振り回してる自分を想像しては「それは
ちょっと・・・ないなあ?」とタメイキ。
なにやら必死でオトナを巻き込もうとしている携帯小機にも、さして魅力を感じられない。

ゲーム業界と共に生き、支えてきた世代は今、その行き場を見失っているのだ。
・・・たぶん。

当「プレステ2保存委員会」はそーゆー哀しいオトナたちのため、3が起死回生をはかる
までもしくは、3が半額以下になるまでもしくは、もっとグッドな4が出るまでもしくは、
もしかしたら出るかもしんない新機種が発売されるまで、プレステ2の傑作を紹介し、P
S2現役続投を推し進めるのである。 立てよゲーマー! ジークジオン!

第一回目の今回は、そこはそれ、いま夏になったばっかだし、夜中の1時だとゆーのに
室温計は無情にも 30.5℃ とか表示しては睡眠を必要以上にジャマしてくれてるワケなん
で(室温表示機能のついた時計なんかつくづく買うんじゃなかった・・・)ホラー系の
ゲームとなるのである。

「 零 」(ぜろ)TECMO

 ・零 ~ ZERO ~
 ・零 ~ 紅い蝶 ~
 ・零 ~ 刺青の聲(しせいのこえ)~

2001年に発売された第1作から2005年の第3作まで続いた人気シリーズ。
「FATAL FRAME」の名で海外でも絶大な人気を誇る。

家庭用ホラー系アクションゲームのさきがけといえばやはり「バイオハザード」。
そのハンパではない怖さと面白さで、睡眠不足を日本中に蔓延させたものである。
その人気ゆえ、今作「零」は、二番煎じ・ブームに乗った類似品的あつかいを受ける事と
なり「知るひとぞ知る名作」となってしまった。 なんとももったいない傑作なのである。

バイオも確かに怖いが、零の怖さもハンパではないと断言する。 いや、それ以上だと。 
・・・のにはもちろん、ちゃーんと理由があるのだ。

・そのいち 「だって怨霊なんだもん」

バイオの場合、敵となるゾンビ・その他怪物たちは、どんだけ強く怖くともしょせん生物。
銃火器や、なんなら格闘技でも撃退できちゃうワケであるのに対し、零の場合は「怨霊」。
実体をもたぬ霊体とくるからさータイヘン。

武器のたぐいはまるで通用しないのだ。 のに、怨霊からの攻撃は確実にプレイヤーの
生命を奪っていく。 しかも壁なんかかるーく通過して襲ってくる。
ふわりふわりと宙をただよったりと、物理法則がまるで通用しないのだ。

どーやって戦えばいーのよ?!

・そのに 「だって接近しなきゃなんないんだもん」

ゲームである以上、怨霊にも通用する武器が登場するのだが、こいつが怖さを倍増するのだ。
そのアイテムとは、なんと「カメラ」。
とある霊研究家が開発した、なんともふるめかしいカメラなのだ。

このカメラで怨霊を撮影すると、怨霊の霊力が写真に封じられ、結果、撃退できるとゆー
システム。 ・・・なのだが、被写体の頭部をフレーム中央に、かつ、できるだけ接写で
かつ、シャッターチャンスを狙わなければ大ダメージを与えられない。

そーぞーして欲しい。

ただでさえオドロオドロしい怨霊に、接近して、肉迫して、撮影しなきゃなんないのだ。
バイオなら距離をとって銃撃もできるが、「零」ではそーはいかない。
なにやらブツブツとうらみごとをつぶやいて襲ってくる怨霊に、わーざわざこっちから接近
しなきゃなんないのだ。 そのウラミでゆがんだ顔をあっぷで見なきゃなんないのだ。
きゃー! カンベンしてー! なシステムなのである。

・そのさん 「だってカヨワイんだもん」

バイオやその他ホラー系ゲームのプレイヤーが、特殊な訓練を受けた歴戦の猛者であるのに
対し、「零」のプレイヤーは若干の例外こそあれ、女子高生なのである。
強い霊感を持つとゆー、ちょいと特殊なコではあるものの、そこはカヨワイ女子高生。
ガングロヤマンバ(死語)な女子高生ならまだしも、どっちかっちゃあ優等生。
体育よりもおべんきょの方が得意ってカンジなコなのである。

見た目にも頼り無いコトこの上ない。
この頼り無さげで可憐なトコがいっそう恐怖をかりたてるのだ。

・そのよん 「だって古い日本家屋なんだもん」

あのね? 合理性を追求した今風な家と違がってさ、古い日本家屋ってブキミいのよ?
それも使わなくなって数十年? な日本家屋。
破れて腐りかかった「ふすま」やら「しょうじ」、血のこびりついた「たたみ」。
揺れながら視界をさえぎる「のれん」、入り組んじゃって複雑怪奇なその家造り。

「零」の舞台は例外なく、腐りかかったこわれかけの日本家屋。
武家屋敷みたいな、入り組んで広大な家。
誰だって好き好んでそんなトコ、近寄りたくないってカンジの家や村が舞台なのだ。
画面からただよってくるそのブキミさ。 ・・・歩くダケでも怖いのだ。

なんでカヨワイ女子高生がそんなトコに行くのよ!?

・そのご 「だって行かなきゃなんないんだもん」

シリーズを通し、大事なヒトが失踪するとゆー状況から物語は始まる。
1では優しい兄。 2では双子の姉。 3はちょいと展開が異なるが、婚約者の霊。
そんなモン、多少怖くたって探すでしょうよ?! な展開なのである。
探し出して救出しなきゃなんない。 ほぼ強制されるその使命感。

この使命感がまた、緊張感と恐怖感を倍増しちゃうのである。

・そのろく 「だって儀式が悲惨なんだもん」

日本のどこかにある村には「あの世と通じる穴」があり、その穴から出て来ようとするナニカ
を封じなければならないとゆー、使命がある。
ナニカの開放はこの世の終わりを意味し、たとえば村まるごと一つの死滅を呼んでしまう。

・・・ので、各シリーズにはソレを阻止するための儀式が存在する。
コレが毎回まいかい、よーもまーそんなの思いつくなあ! な残酷で悲壮、悲惨な儀式なので
ある。 よーするにイケニエ。 村存続のため、家族のため、定期的に行われるイケニエの儀。

時代設定が絶妙で、そんな儀式もあったかも? なんて思わせるからなおのコト、怖いのだ。
儀式を無事に成功させなければ、自分の村が死滅する。 ケド、そのイケニエが自分にとって
大事なヒトであったなら・・・! 村をとるか、個人をとるかの苦渋の選択。

そしてそれはいつも、悲劇を生む・・・

設定ダケでもこれだけ怖い。
ホラーゲーム全盛期に、練りに練られたその世界観。 ダテじゃないのだ。
登場する敵、怨霊たちにもみなそれぞれのインネンが設定されており、怖さと哀れさが持たされ
ている。 ゲーム中盤あたりからは「可哀想だから成仏させてやんなきゃ!」なんて奇妙な使命
感すらわいてくるのだ。

怖いだけじゃないし、巨悪も、陰謀も無い。
大事なヒトを守りたい、そんな誰でも持ち合わせる感情が結果として悲劇を生んでしまう。
怖さと哀しさが満載のゲームなのだ。

ムシムシあつあつな夏にこそ、ぴったしで最高なホラーアクションなのである。
涼しいコトこの上ないケド・・・ 怖いぞー?(笑)

「プレステ2保存委員会」としては オススメ度100(100点満点中)。
アクションゲームが得意なカタならゼヒおすすめ。
バイオ好きだったケド、なんだかなあ? アンブレラ勝手につぶれてるしー?
オイラがつぶしたかったのにー? なヒトならやってみる価値アリ(笑) 

ヤルならやっぱり1・2・3と順に攻略することをおすすめする。
バラバラにやっても支障は無いのだが、少しずつ前作と関連があるので。
最新作の3、「零 ~ 刺青の聲(しせいのこえ)~」はちょいと難易度が高い。
1・2で慣れといたほーが、楽しめるかな?

全作ともベスト版なる廉価版が出ているので、それぞれ¥3,000-で買えちゃう。
1作目は2001年の作品なので、グラフィックが若干古いが、・・・どっこい!
その怖さはまるで色あせていない。 ばっちし怖いので念のため。

零~ZERO~ PlayStation 2 the Best

零~ZERO~ PlayStation 2 the Best

  • 出版社/メーカー: テクモ
  • 発売日: 2002/08/01
  • メディア: ビデオゲーム
零 ~紅い蝶~ PlayStation 2 the Best

零 ~紅い蝶~ PlayStation 2 the Best

  • 出版社/メーカー: テクモ
  • 発売日: 2004/08/05
  • メディア: ビデオゲーム
零~刺青の聲~ PlayStation 2 the Best

零~刺青の聲~ PlayStation 2 the Best

  • 出版社/メーカー: テクモ
  • 発売日: 2006/07/06
  • メディア: ビデオゲーム

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コメント 11

のぶ

いやあもう、あついあつい(笑)
寝付けぬ夜は、今やDVDプレーヤーと化してしまった
PS2に本来の仕事をやらせてあげましょう。
「零」 ・・・イイっすよ!
すべてはオトナなゲーマーさんたちのために(笑)
by のぶ (2007-07-28 03:31) 

ケンジ

今年こそ!PS2って思いつつ幾星霜、
DVDの調子が悪いなあ。
いっそメゲてくれたらホンマに買えるんやが・・・
by ケンジ (2007-07-28 11:32) 

まめじい

のぶさん、初めまして!

このゲーム、とてつもなく怖いですよね。画面放置後の心霊現象に驚いて、床に肩を強打した想い出があります(笑)。怖いけどゲームを進めていくうちに、その物語にグイグイと惹きこまれていくのがすごく不思議でした。

名作だと思いますよ。
by まめじい (2007-07-28 22:36) 

もく☆

こんばんは☆
ゲームは大好きっす!
しかし、世の中の流れについていけず、
いまだにPS2で満足してます(笑
ドラクエ8、そろそろ終わらせないとなぁ。ははは。
by もく☆ (2007-07-28 23:17) 

のぶ

言うまいと思えどもこの暑さよ(笑)
いやー、暑い時期に暑くならないってえとこれまた大変
なんですが。 ・・・いいッス。 「零」で涼をとるッス。

♪ケンジ どの
断言しましょう! アナタは絶対に買わない(笑)

♪まめじい さま
はじめまして! よーこそ!
例の「心霊スクリーンセイバー」ですね(笑) ・・・ってゆーか、
床に肩を強打するとゆー状況のほーが、わかりません?(笑)
ベスト版が出てるくらいなので、ソコソコの枚数は出てるハズ
なんですが、知らないヒトの方が多いんですよね。
そーですとも! 名作です!

♪もく☆ さま
・・・でも、「ドラゴンクエストソード」はヤリタイでしょ?(笑)
コントローラを剣にみたてて、振ると切るんですよ?
欲しいでしょー? ・・・僕も欲しい(笑)
by のぶ (2007-07-29 06:58) 

あじゃあじゃ

パッケージがもう既に恐いんですけど・・・
我が家は只今夫婦で「桃鉄」戦争勃発中です!!
だってPS2しかないんだも~ん♪
by あじゃあじゃ (2007-07-29 14:11) 

のぶ

♪あじゃあじゃ どの
いつもども! ・・・イイなあ、僕も昔はそーでしたよー。
桃鉄・鉄拳・マリオカート、途中からはホンキモード(笑)
遠い昔のおはなしさっ 今はひとりで「零」・・・。
遊んでくれるウチが華ですよー(笑)
by のぶ (2007-07-29 18:12) 

mayumi

ゲームと言えばブロック崩しから始まり・・・
今じゃ脳トレで実年齢より―22歳と軽部アナウンサーもどきに
言われ喜んでおりまする。
by mayumi (2007-07-30 17:43) 

のぶ

♪mayumi さま
むむむ、DS、オトナを引き込めきりこみ隊長「脳トレ」(笑)
「もっと」なんて続編も出てる人気作品・・・・惹かれないワケ
ではなかったりする(笑)
マイナス22才! あっぱれ!
by のぶ (2007-07-30 18:28) 

papa007_

コメント遅くなりましたが、、、、うーん、、、ムリ
だいたいプレステしまっちゃってるし、、、
仮に引っ張り出してプレイしようと思っても、
家族が寝た後夜中にこれやる気力はないですよ(笑)
「ぼくの夏休み」みたいに心穏やかにやれるゲームがいいなぁ
by papa007_ (2007-08-06 14:52) 

のぶ

papa 007_ さま

はい。 なんともーしましょうか? 
なんかの勢いでつい乗っちゃったジェットコースター。
かしゃん かしゃん と登ってくその時にふと抱く
「なんでお金はらってまでこんな思いせにゃならんの?」
・・・とゆー哀しい後悔に似た、そんなカンジでのプレーです(笑)

ゆーめいドコですが 「ワンダと巨像」 ならいーかんじですよー。 
by のぶ (2007-08-07 19:07) 

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