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近況報告 [疑ってみた]


年明け早々とゆーと、去年・今年の使い方が びみょーにヤヤコシイ わけですが。

ソレは去年、2008年春先に届いた一通のメール に端を発するお話なんであります。

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怪談 「バスコール」 [怪談]


  いつものよーに、ながったらしー迷惑メールを送ったのは盆休みも終了間際、
  8月15日夕刻のことなのでありました。

  ・・・「挑戦状」 と銘うったそのメール。

  内容は、競作の依頼であります。
  オリジナル怪談でコンペしないかね? と、悪友ふたりを煽ったんであります。
  快諾してくれたワケでありますが、そこはもれなく全員社会人。
  私にいたっては部屋探しでパソコンすら触れぬ毎日。
  8月末までとゆー期限はたちまち過ぎ、じゃー、9月15日に締め切りを前倒
  ししようとウダウダしてたら、・・・今日はもう9月13日。

  重い腰あげて、ネカフェに飛び込み 「・・・6時間パックで!」 と叫んだ次第。
 
  いろんな思惑があって挑発したワケですが、いいだしっぺがオトすワケには
  参りませぬ。
  ネカフェは私の大好物、漫画がわんさとありまして、強烈なる誘惑ビームを放
  ってくる危険な場所でもあるワケですが、これより、キーボードとかくとーする
  所存であります。

 




 

本編 「バスコール」


タグ:怪談
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手書き文字ウダウダ [ぱそこん]


色々 変えてやろー と画策し始めたのは、昨年末。

職場に次いでスミカも変えちゃってその際、長年の夢である自分専用パソコンをそれこそ、
うるとらハイパーな通信環境で樹立、テレビもデジタルハイエンドなヤツにしてやろーと
してみたワケですが。

職場変えたら、まータイヘン。

ちゃりんこで15分だった通勤時間が、ちゃりんこにバス・電車を加えなくちゃならなく
なりましてしかも、この不景気なご時勢、ミラクルな需要があるらしく、週休1日 な毎日
へと化してしまったもんですから。

そーですね? 昭和に戻ってしまったかのよーなカンジ?

昭和に平成ヒトケタあたりまでなら、お休みは日曜のみ! であったりまえだったもんで
ありますし、僕もそーゆー日々を過ごしておったワケですが、ヒトってやつはルーズな
もんで、週休2日に慣れてしまってから週1休みに戻すのは、・・・体力いるんス。

結果、帰宅即バタンキュウ。

引越しどころか、パソコン触ることすら出来なくなってしまいましたとも。
3月中には、上記のよーな夢の部屋でパウアアップされたウダウダを書きあさっている
ハズだったんでありますが、どーしてどーして、そんな時間作れません。

ブロガーのひとくぎり、10万HITのあかつきにと特別に書いてたネタは手書きの絵や
音声までいれてやろーと意気込んでいたんですが、とてもとても。
気がつけば3月あまりの休載に、11万HITとゆー状況なんであります。
(・・・休止してるノニ、ナゼにだ?)

お盆休みを利用して、今、必死の不動産屋巡りの巡礼の旅なんであります。
ヘタすりゃ、お仕事中より汗かいてます。
・・・なんだってまー、わっざわざこの暑い季節に? 
もちっと計画的なヤツだと思ってましたが、あまかったです。

・・・てなワケで。

えー、遅々として進まぬウダウダでありますが、飽きたなんてとんでもない、更新疲れ
なんてもってのほか、なんとかうるとらな環境を勝ち取り、世間並みに絵の入ったニュー
ウダウダを目指してがんばっておりますので、これからもよろしくお願い致します。

以上、言い訳終わりっ

 

 

あ、さて。

パソコンから離れてしまうと、勢い触ってしまうのが携帯、なんであります。
そう、長ったらしい、読むのもひとくろーな迷惑メールとゆー名の長メール、・・・しかも 乱発。
受信者もその応対に考え込んでしまうことウケアイ。 うわあメイワク(笑)

ブログ出来ぬ憂さの晴らし場と化してるワケであります。

そして、ふと。

自分の書く文章が、活字化される衝撃と感動は今?
・・・なんて思ってしまったワケなんであります。

ひとむかし前なら、学校で発行される文集とか、雑誌に投稿したモノが掲載された時くらい
しかなかったコトなんですよ。 活字化ってば。

自慢じゃないデスがこのワタクシメ、そりゃー癖のあるヘタなしかもマンガ字なんです。
ムダに強い握力と筆圧のせいであると納得してはいるんでありますが。
社会人となってからはそりゃもー、こんぷれっくすの塊と化すワケであります。

法事や冠婚葬祭、提出書類のたぐいに書かなきゃならない、ヘタな文字。

・・・あのね?
数字の「2」って難しくありません? 僕だけ? あと「S」
書類に記載するたんび、特にコイツらには泣きそーなくらい悩まされておるんですが。

・・・置いといて。
美しくないってか、汚い手書き文字だった僕がワープロに触れた時の感動がどれほどの
モンだったか、語りだすと2時間超えますのでハショりますが、そりゃもう、なんてえ
発明なんだと小躍りしちゃったくらいのモノだったんでありますよ。

それが今や。

小学生ですら携帯持ってて当たり前の時代。
日常生活の一部となったメールですがコレ、見事に活字化なんスよね。
ブログもしかり。

毎日活字を見て、打って、生活してる。
・・・感動なんてあるワケがないなと。

長ーい迷惑メール打ちながら思ったワケであります。

学生さんはまだしも、社会人ともなれば、活字に触れるほーがあっとーてきに多いなと。

 

とある番組で観たのは、宮沢賢治さんのオリジナル原稿。
ヘタではないにしろ、もう、およそ想像すら及ばなかった、・・・カキナグリ。
原稿用紙に万年筆だから、修正もナシ。 二重線やバッテンで上書きに次ぐ上書き。
割り込みあり、順序変えあり、イラだってクシャクシャに丸め、でももっぺん開いて
書き足して。

作家さん渾身の執筆活動が、どんな死闘だったのかを物語る、迫力のカタマリ。

・・・コレがね?
きれーな活字より、味があったんですよ。

 

ああそうかと。

この時代、むしろ逆に手書き文字がいーんだろなと。
猫も杓子も活字なこの時代、個性出すなら手書きだろうと。
逆に新しく写るんじゃねえかなと。

・・・で、手書きのブログを思い立ったワケですが、・・・そこはそれ。

ハイパーな自分専用パソコンも無きゃ、ネット環境も無い。

・・・がんばって引越しします(笑) ええ。


08 GWウダウダ [マンウォッチン]


GWに友と飲むこととなった。

メールや携帯でのやりとりはそれこそ、ひっきりなしでやってるんだがやはり、ヒザ付き合わせ
ての飲み会に勝るものは、21世紀となった今でも無いのだ。<#more>

ちなみに私は「ツレ」なる新語が嫌いだ。
友達は友達と呼べばイイ。 友と呼ぶのが恥ずかしいから遠まわしで使用してる、そんなカンジ
がしてならないのだ。 

 

あわてもの at ロッカールーム

バスが無いのだ。
山奥に位置する今の職場に私は、自転車・電車・バスを駆使して1時間強かけて通勤している。
出勤時には10分きざみであるバスなのだが、帰宅時のバスは30分に1本しか無い。
仕事終わってカラータイマーが点滅してる状況で、腹のムシもきゅーきゅー鳴いてる状況で、
一刻も早く自由になりたいってー状況で、・・・30分、ただただバスを待つなんてとてもじゃ
ないがガマンできない。

あわてなきゃならない、MUST! なのだ。

仕事終わってあいさつもそこそこに、かけあしでロッカーロームを目指す。
着替え・洗顔、そしてバス停まで徒歩5分。
・・・を、トータル14分弱 で済まさなければならない。

洗顔時にメガネを胸ポケットにしまい、そのままロッカーに置き忘れて帰宅するなんてなコトは
フタケタくらいしでかしてる。 ふたつあるメガネがふたつともロッカー内でお留守番してるなんて
コトも ・・・しょっちゅうだ。

帰宅しても晩御飯と睡眠くらいなものなんで、メガネはまだイイ。
ダメージはそんなにたいしたモノじゃない。


その日。
明日からGWだとゆー、5月1日。

電車から降りた私は駐輪場に向かい、自分の自転車を探していた。
無意識のうちに利き腕である右手は、ズボンのポケットをまさぐっている。 いるのだが。
とーぜんソコにあるハズの、・・・カギが無い。

チェーンロックされた自分の自転車の前で、ちょっとしたパントマイム。
無言のまま両手で、身体中のポケットとゆーポケットをパンパン叩きまわる。

ロッカーの鍵穴にささったまま置き忘れられちゃったカギの束が、不必要にリアルな映像で頭を
かすめる。 ・・・これも初めてじゃーない。 2度目である。

 

あかずきん at コンビニ

・・・今はカギよりも腹のムシであった。
どーやって自宅に入るのか? やら GW中はどーやって移動すりゃいーんだ? やら グダグ
ダクヨクヨ考えながらも、足はもよりのコンビニを目指していた。

自転車なら1分もかからないその距離の、なんと長いコトか。

さすがにGWだなとつぶやいた。
子連れの客で華やいだコンビニはいつもよりはるかにうるさかったもんだ。

弁当コーナー前に立ち、ドレにしよーか? と悩んでいると、私の視界を 赤いモノ が横切った。

もう春、いや、GWの陽気はもはや夏を思わせるってーのに、真っ赤なフード付きフリースを
まとった少女であった。 フードがうれしいのか、めずらしいのか、店内だとゆーのにまっかな
フードをすっぽりとかぶっている。

あかずきん はたたたと元気良くパンコーナーに向かい、迷わずひとつのパンを手にした。
コッペパンに苺ジャムとクリームをサンドしたものを右手で高々とかかげ、うれしそーに宣言。

「こえー!」

やや遅れて後方より私の視界に入ってきた長身の男性に、エモノをかざしている。

「ん~?」
「こえー!」

若いパパとおぼしきその男性はゆっくりとパンコーナーに近づくと、これまた迷わずにひとつの
袋を手にする。 ナイスチョイス! 私はパパに賛同した。
細長いスティック状のパンが10本ほど入った、その名もまんま、スナックパン。
ほのかに甘く、噛み心地がすばらしく、気がつくと一袋まるまるたいらげてしまう、名作だ。

「こっちにしない?」
「こえ! こえにする!」
「・・・ママの分もあるからさ?」
「こえ!」
「・・・ん~~?」

あかずきんはパンを片手に走り出す。 パンコーナー横にあった買い物カゴをよいしょととり、
その中に「こえ」を入れる。 カゴに入れてしまえば買ってもらえるとゆールールらしい。
勝利を確信したあかずきんは、カゴを片手にパパに近寄ると満面の笑みを浮かべた。

「・・・じゃ、コレはママとパパの分な?」

あかずきんが差し出した買い物カゴに、パパは「名作」を入れ、笑顔を返す。

いやいやいやいや、弁当だ。 早く選んでしまわないと。
背中とお腹がくっついてしまいそーだ。

たたたっ あかずきんの元気な足音に振り返る。
彼女はアイスクリームの入った陳列台にまっしぐらだ。 だが、彼女の背丈では手がかろーじて
台に届くくらいだろう。 右手に買い物カゴをぶらさげたまま、あかずきんは懸命にその手を
伸ばす。 が、どーしても手がかからない。

がしゃんっ

彼女は今勝ち取ったばかりのエモノが入った買い物カゴを無造作に捨て、冷蔵台によじ登る。

「買わないよー?」

カゴを拾い上げたパパは、よじ登ろうと必死になってるあかずきんを両手で抱え、アイスクリーム
でいっぱいになってる棚を見せてあげる。

「みるだけー」

あかずきんはまるで宝石箱を覗き込んでいるかのよーに目を輝かせる。
パパは静かにあかずきんを抱っこしている。

「うあー!」

あかずきんが感嘆の声をあげる。
なんて微笑ましい、・・・いやいや、弁当だってば。

「もういっか?」
「まだー ・・・うあー!」

 

もういい? まだー うあー! を、都合5~6回、背中で聞きながら、私はレジを済ませコン
ビニを後にした。

・・・あかずきんははたして、アイスクリームを買ってもらえたのだろうか?

 

窓から家宅侵入 を果たした私は、コンビニチャーハンのデキに感動していた。
満足げなタメイキとともに紫煙を吐くと、明日のコトに頭をめぐらせる。

出勤・退社時刻以外は原則、出入りすらできぬ規則だ。
明日は幸い、出勤するヒトがいる。 が、ソレではGW初日にいつもどーりの時刻で起床せねば
ならぬ。 ・・・休日に5時30分起き? ありえねえ!

GW中、自転車が使えないってのは車を捨てた私にとって、ニートと化せと言われるに等しい。
そして会社では4日間ささったまんまのカギ。 ニート。 ありえねえ!

そしてGW初日は、友と飲む日なのだ。

・・・よふかししたい欲求をごーいんに黙らせ、私はいつもどーり 22時30分に就寝した。
・・・・・あ・ありえねえ・・・。

 

眠り姫 at バス

休みだとゆーのに通勤するむなしさってば、ハンパなものじゃなかったりした。
いつもと同じ風景といつもとおなじ時間帯。 目的が情けない。

忘れたカギを取りに行くダケ。

電車を降りた私は15分ほど待って、いつものバスに乗る。
22時30分に就寝したとゆーのは、ちょいとウソである。
布団をかぶった、とゆーのが正しい。
ひっさびさの4連休だ。 ナニシテヤロウ、そんな思いがなかなか寝付かせてくれなかったのだ。

バスのシートに腰を降ろした私は、急に睡魔に襲われたのだった。
ソレを止めようとする記憶 が私に味方し、私は睡魔に勝利した。

味方してくれたソレとは昨日。
カギを忘れたことなどミジンも知らぬまま、うれしそーに帰宅してた時の 事件 である。

GWに合わせて我が職場は、なにやらドカドカと設備投資している。
このご時世にミラクルな需要があり、けたたましく忙しく、また儲かっているらしい。
本来なら7連休となるハズであった私のヴァカンスが3日も短縮されたのもこの影響だ。

・・・が、職場の着工にともない、・・・仕事にならないのであった。
19時までと予定されていた業務は急遽、15時までに変更され、私はダッシュでバスに飛び乗
ったのであった。 リリース時間が3時間も早くなったコトで私の浮かれ方にターボがかかり、
・・・カギを忘れたのである。

昼間のバスは通勤時と違い、ガラガラである。
私はシートに座り、明日から始まる4連休に浮かれていた。 のであるが。

なにやら車内がさわがしい?
ご老人が3名、故意に大きめの声で雑談している。

「このコ、よーく眠ってるけど何処でおりるんだろうね?」
「・・・かなり長いこと乗ってますよね?」
「いっぺん起こしてあげたほうがいいんじゃないかな?」

ご老人達の視線の先には、ランドセルを背負った少女がひとり。
パステル調した淡い水色のランドセルには、黄色いカバーが張り付いている。
おそらくは「交通安全」と緑色の文字が書かれているハズ。
小学校一年生、であろう。

爆寝、を絵に描いたような熟睡ぶりだ。
彼らは彼女の乗り越しを心配し、彼女や運転手に聞こえる様、大きめの声で話しているのだ。

「乗り越ししてたらかわいそうだ」
「こんなにちっさいコなのに」
「起こしてあげましょう」

王子のキスではなかったが、優しいご老人たちの声で眠り姫は目を醒ました。
ぽ~~っとしている姫にご老人たちが声をかける。

「おじょうちゃん? どこで降りるつもりなの?」
「・・・ホウジョウ」
「! もう4っつも前だ!」
「乗り越してるよ、かわいそうに」
「おじょうちゃん、運転手さんに降りる停留所を言ってみなさい」

無言のまま姫はバスの前へと歩いていく。
ぴっかぴかのランドセルにかぶされた黄色いカバーにはやはり、交通安全の文字。

「すいません。 ホウジョウで降りたいです」

なんとも優しい運転手は、ウインカーを出してバスを停車したのだった。

「乗り越ししちゃったね。 ・・・バス停にお母さんが居たんじゃない?」
「・・・うん」
「あの女のヒトはそうだったのかー」
「もどってください」
「・・・おじょうちゃん、すまないけどそれは出来ないんだ。
 ・・・そうだ! お母さんは携帯もってる?」
「・・・」

力無く首をふる姫。
車内の乗客たちは事の行方を心配そーに見守っている。
誰ひとりとして、バスの遅れをとがめよーとしない。
運転手は可能な限り優しい声色を選択して、口を開いたのだった。

「このバスはね? 終点まで行くと、スグ、ホウジョウに向って走るんだ。
 全部で ・・・1時間くらい。 
 おじちゃんが一緒に行ってあげるから、このままこのバスに乗っていこう?」

「・・・うん。ありがとう」

姫が座席に座るのを確認してから、バスはゆっくりと走り出した。

 

乗客がひとり、またひとりと下車していく。
カードを読み取り機に当てたり、運賃を運賃箱に入れたりしながら彼らはもれなく、運転手に
ひと声かけていく。

「・・・あのコをよろしくね」

「おまかせください!」

親指を握ったコブシからぐっと立てる運転手。
・・・チクショウ! なんていーヤツなんだあんたら!


・・・眠り姫は熱いハグのあと、やっぱりママからしかられちゃうんだろーか?

 

そんなこんなで、無事カギを保護。
会社帰りの友ふたりと三宮で落ち合い、うーだうだやったのであった。

 

泣くオトコ at 最終電車

そこはかなしーかな、ヘンピな場所 に住んでる私である。
終電と呼ぶにはあまりにも早すぎる、23時7分の特急に乗り、ひとり戦線離脱となる。

ほろ酔いで電車に揺られていると、日頃のウサ、漠然とした不安が身体から大気中へ溶け出して
行くよーだ。 GWとはいえ今日は平日。 人影まばらな車内はまるで、貸切り状態。

ふと。
ひとつ前の駅で乗車してきた乗客の様子がおかしい。

なにやらお経のような、歌のような、微妙に聞き取れぬナニカを口にしている。
ちょうど私の正面にでんっと座ったその乗客は、初老の男性であった。

真っ赤に染まったその顔は、過度の飲酒を物語る。
マルメガネ奥の目は開いているのか、閉じているのか。
眠っているように見えるのだが、ときおり先ほど耳にしたナニカを、思い出したかのよーに口
にする。

酔っ払いをニガテとする私は、車両を変えてしまおうかと思いたった所で、息を飲んだ。

初老の男性は礼服をまとっている。
くしゃくしゃに折りたたんで、胸ポケットに収めてあるネクタイは、・・・黒。
がらっがらの車内にかかわらず、ひざ上に置いてある手荷物はあきらかに葬式帰りのモノである。

じーちゃんの真っ赤にそまったその顔は、なんとも表情が読み取れない。
読み取れないのだが、・・・きっとじーちゃんは泣いているのだ。
大事なヒトと今まさに、ゆめうつつな頭の中で酒をくみかわし、きっと昔一緒に歌ったのであろう
歌? 詩吟? ・・・を今、一緒に歌っているのだ。

涙の一滴も見せないが、きっと大事なヒトとの別れを惜しんで泣いているのだ。

楽しそうで、悲しそうで、私はこみ上げてくるモノを抑えることができなかった。


あわててポケットの携帯をまさぐる。

《 今日はんげー楽しかったぜ! また、飲もうな! 》

おそらくは2次会でバカやってるふたりにそうメールすると、私は自分の駅までじーちゃんを見
守ったのだった。


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部屋とネクタイと私 [調べてみた]


ソレ はもうながいコト抱いていたナゾなのであった。

便利で手軽なインターネットを使えば、あっとゆーまで解決してしまうんだろーがそこはソレ。
いつもふと思い出しては「調べなきゃ!」となるのものの、イザ、パソコンの前に座る頃には
・・・まったくカケラも覚えていないのだ。


「調べたいな」とは思っちゃいるが、日常生活のドタバタに流され、結局20年以上も調べら
れなかったナゾのひとつ。 普段の生活にはおよそ、不必要なギモン。

私はとーとー、そのナゾを携帯に登録したのだった。

携帯にある、メモ機能。
じつに50件も登録できるその機能に、「ググれ!」 とゆータイトルで1件、ふとしたギモン
が浮かぶたび、上書きでじゃんじゃか書き足しできるコーナーを設けている。

そこは、かなしーかな携帯だ。

仕事中に浮かんだギモンは、これでなっかなか登録できない。
お仕事中に携帯を触るのはご法度だからだ。
そりゃま、少々はばかりながらもコソコソと、メールしてるヒトも居ないじゃーない。
見かけるたび思うのだが、アレはあまりにカッコ悪い。 不謹慎でもある。

で、「登録しとこう!」と思いつつ、仕事が終わる頃には忘れていたのだった。

今回、そのギモンが頭を出してくれたのは幸運にも通勤電車の中だった。
携帯をとりだした私は、「ググれ!」コーナーにいそいそと、長年のナゾを書き足したのだ。

 

「ネクタイってナニ?」

 

子供のころから見るたびに「ヘンなのー?」と思っていたもんだが、社会人となり、毎朝あの
なんとも不条理な闘いを強いられるよーになってから、そのギモンは大きくなって行った。

着けたコトの無いヒトに、あの 理不尽さ はわかるまい。

寝ぼけた頭で鏡を前に、ナゾのカタマリ、ネクタイを結ぶ。
コヤツ、コレで結構、・・・ヤなヤツなのである。
スパッと結べる朝もあるんだが、微妙にズレる場合が少なくない。

結び目をどのあたりにするかによって、ネクタイはその姿を変える。
結び目から下、びろーんと垂れてる部分の長さが変わるのだ。
ある時はだらしなく、腰のベルトより下にまで垂れてしまい、またある時はブッサイクに、ヘソ
上10センチにも届かないチンチクリンになってしまう。

どれが正しいのかは知らないが、私の理想はベルトの上2~5センチあたり。

これがなかなか調整できない。 そんな朝が多かった。
長過ぎて びろーん、締め直すと チンチクリン。 鏡の前で時計気にしながらの格闘である。
はたで見るぶんにゃ、おかしなコントだ。 当の本人にとっては、この上なく理不尽で無意味で
ムダなことこの上ない時間なのだ。 いや、ホントに。

そして思うに至るのだ。


「ネクタイってナニ?
 オシャレ? 防寒具? イギリス紳士のマネだろ所詮?
 だーっ もう!・・・・・こんなモン、いらねーじゃんっ!?」


みんなあったりまえに着用してるし、着けてなきゃ怒られるし、失礼だし。
・・・なんで失礼なんだ? 
だいたいが、このあったりまえとされてる格好ってナニ?
スーツにワイシャツ、ネクタイと革靴。 なんだってコレが世界中でスタンダードなのよ?

動き易い? ・・・とんでもない!

ちょいと身をかがめたダケで、ワイシャツがスラックスから出てきちゃうし。
スラックスの中でグチャグチャになったワイシャツが気持ち悪くって悪くって、たんび、トイレ
で直してなおして! 無頓着なおっちゃん連中は、人前でもへーきで直しては、セクハラだと
OLちゃんからイヤがられて!

革靴なんかもー、固いわ、痛いわ、ムレるわ、臭くなるわ! ミズムシ養成ギプスじゃん?!

ネクタイなんかもう、イミすら分からん?
毎朝格闘を強いられて、そのみかえりが見た目のみ?
飲んで酔っ払った時にバンダナにするくらいしか用途が思いつかない。
首絞められてるみたいで息苦しいし。

なんなのよ? このイデタチ?
Tシャツ、Gパン、スポーツシューズ、ノーネクタイのナニがいけない?
見た目? 見た目じゃなくて仕事でしょ? 仕事の内容と熱意と姿勢じゃないの?

 

フレッシュマンのしょくん、そのギモンはただしい。
僕は今でもそー思ってるくらいだ。

ダレに訊いてみてもそれらしい答えは返って来ず、けっきょく、みんながしてるんだからガマン
しておんなじカッコしてたワケですが。 ああ、典型的にっぽんじん。

ネットが普及し、たまたま思い出すことができた今日を迎えるまでこのナゾは、非常にしばしば
私を悩ませ続けたのであった。

 

「ググれ!」
とはゆーものの、ググるともー、ヤになるくらいのヒット数。
・・・のワリには、欲しい情報になかなか巡り合えない。
調べものにうってつけなのはむしろ、ウィキペディア だったりする。
・・・今度、「ウィキれ!」とゆータイトルに変えるとしよう。

どーせ、イギリス発祥だろう?
イギリス紳士のサルマネが広がっちゃって、スタンダード化しちゃって、目に慣れちゃって、
あのけったいな格好があったりまえになっちゃったんだろ?

期待と不安に少々興奮しつつ、私はウィキペディア検索欄に「ネクタイ」と入力したのだった。

 

 

起源に諸説あるのは百も承知。
世界のどこかで人知れず誰かが始めたデキゴトだ。 10年前ならいざ知らず、数百・数千年も
前のデキゴトを的確にコレと断言できるハズは無い。

恐る恐る、ウィキペディア ネクタイの検索結果を見てみる。

2世紀のローマ帝国。
兵士が防寒のため、羊毛の布を首にまいていたのが起源ではなかろーか? とある。
また、演説家がのどを保護するためにフォーカルと呼ばれる布を巻いていた とも。

現在のファッション化されたネクタイと違い、実用目的であったらしい。
ほら見ろ。 防寒具じゃないか。
一年中、ヤな思いしながらマフラー巻いてるよーなモンだ。

 

現在のネクタイの原型は、17世紀のヨーロッパ とある。
遠征していく兵士たちに、その恋人や奥さんが無事を祈って贈ったスカーフを首に巻くとゆー
習慣があったそーだ。

ん。
こっちはもっと精神的で、ファッション的かな。
そーか、ネクタイは恋人や奥さんや家族が贈るべきもので、新妻がダンナの首にネクタイを締
めてあげる行為ってのは、本来の目的に近いのか。
こっちなら、・・・ガマンしても構わないかな。

 

日本にネクタイを持ち込んだのは、ジョン万次郎 だそーだ。
ヨーロッパで生まれたネクタイは、アメリカ経由でにっぽんに入って来たのだな。
その頃には、男性の無事を祈ってとゆー、なんともあったかい理由は消えうせていたと。

職業上、今はめっきり締めなくなったネクタイ。
温暖化問題もあって、ノータイも進んで来ちゃいるワケですが、ちょっとネクタイを見直した
私なのでありました。


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クルトガ [実際に買ってみた]

シャーペンの芯を買った。
・・・じつにひさしぶりの出来事である。




おべんきょのために使用される筆記用具は、カンタンに修正できるコトが大切で、消しゴムで
スグ消すことのできるエンピツやシャーペンがメインとなる。

ところが。
社会人になるとゆーと、これまで愛用してきた必需品、エンピツ・シャーペンがまるで縁遠く
なってしまうのだった。 まるで逆な性質である、ボールペンが主力となるのだ。

理由はカンタン。
修正しにくい・修正の有無がカンタンにわかる、ため。

仕事で作成する書類とゆーのは、信用性・保存性が優先される。 作成後、カンタンに修正さ
れてしまっては信用性に問題がある。 お金や信用がからむ書類だから、なのだ。
こーして社会人たちは修正のたび、ホワイトやシールを使用した上、ご丁寧に修正印を押さな
くてはならない、ボールペンを使用することとなって行くのだ。

職種にもよるが、たいてーのオトナたちは学生時分に比べ、筆記具の使用が極端に減る。
パソコンの普及により、筆記具の存在はますます縁遠くなってしまうのだった。

そんな私がシャーペンの芯を購入したのは他でもない。
職場でシャーペンを使用しなきゃなんないからだ。 ・・・おっくれてるー。


帰宅途中、駅ビルの中にあるこじんまりとした文房具店に立ち寄る。

もともと新しいモノ好きな私は、ウインドーショッピングがダイスキなのである。
とはいえ、家電や車などはなかなか手が出る金額じゃない。
すごいペースで新商品が出て、手頃な価格帯である商品となると、文房具はうってつけなのだ。

ひさしぶりの文房具店でうれしそーに目を輝かせる。
シャーペンの芯コーナーで物色。 あーるある。 数十種類を越すシャーペンの芯たち。
色とりどり、凝ったケース、・・・迷いに迷う。

そこで私は「H」を選択した。
異常に筆圧の高い私にとって、HBではバキバキ折れて話になんないのだ。
手もまっくろに汚れてしまう。

学生の頃は2H、ひどい時には3Hなんかを愛用していたもんだが、ちょっとオトナに?一歩
ガマンして。

サイフを手にレジへ行こうとしてふと。
・・・一万円札しか無い。

接客業をしたことのあるヒトならみなご存知のとーり、数百円の買い物で大きいお札を出され
ると、・・・少々困るのだ。 つり銭がちゃんと用意されていればなんてこたー無いのだが、
午前中に銀行へ走ったりして準備はするものの、場合によっては不足してしまう。

こーゆーコトにこれで意外とビンカンは私は、仕方が無いので店内をウロウロする。
別の商品を購入して、せめて千円以上の支払いにしたかったのだ。

そこはちっさな店である。
品揃えはなかなかなのだが、とっさに必要なモノなどなかなか見あたら無い。
10分くらいあっち行ったりこっち行ったりして、ついにあきらめたのであった。


「コレください。
 ・・・・・悪いんですケド、コレで?」

「ありがとうございます! 一万円ですね? 結構ですよ!」


バイトさんかと思われるその女性店員さんは、実に気持ち良く差し出した一万円札を受け取っ
てくれたのだった。 レジからお釣りを出す間に、小さな小冊子を取り出して私に差し出す。


「コレどうぞ!
 新発売のシャーペンです!」


10センチ × 5センチ 10ページ程度の小冊子。
今風のかわいいイラストのヨコ、聞き慣れぬコトバが私の目を奪った。


《 クルトガれ
芯がクルっと回って トガり続けるシャープ 》


いやいやいやいや?
・・・削らなくてもトガってるからシャーペンなんでしょ?

初めて聞いた時には私も誇らしく思ったものだが、シャープペンシルとは日本発の発明品なの
であった。

削り上げたばかりのエンピツは、たしかに気持ちよく字が書ける。
が、ものの数分も書き続けているとゆーと、文字はだんだん太くなってしまう。
折れればまた削り直さなくてはなんない。
その問題を解消したのがシャープペンシル、日本が誇るシャーペンである。


意味が分からず、私は迷わずその小冊子をめくった。

もう長いことシャーペンを使用していない私であったが、そこに書かれた文章に学生時分の記
憶が呼び覚まされていったのであった。

《 文字が太ってくる!
それは「偏減り(カタベリ)」した芯のせい。 》

・・・そーだった。
わずか0.5ミリの芯とはいえ、同じ角度で書き続けているとゆーと文字が太くなって行くのだ
った。 ソレを嫌っていちいち持ち直ししたりしていた記憶が鮮明になって行く。

黒板に書かれたモノをノートに写す。 ちょっと間を置いて、再び記入しようとする。
シャーペンの持ち方が若干ちがっているので、文字の太さがまるで違ってしまう。
ヘタをするとトガりすぎていてバキッ。 ・・・やれやれ、でノック。

ほほう?
ソレすら解消してしまうシャーペンなのか?
私は小冊子をめくり続けた。

わかりやすいイラストと、オチは残念だが具体的な4コママンガが理解を容易にしてくれる。
文字を書くことによって、内蔵されたギアがまわり、芯が少しずつ回る。
よってカタベリしない。 芯先は一定に削れていく事によってエンスイ形になって行く。

ココへ来て、私にはもーなんの迷いも無かった。



「すいません!
 コレどこに置いてますか? 買います! 欲しいですコレ!」

「ありがとうございます!
 こちらにあるんですが、・・・・・そのー、0.3ミリ用しか今は・・・」



なんとも申し訳なさそーな表情になった店員さんは、こう語ったのだった。

シャーペンを購入しにやって来た中年男性。
私と同じよーに小冊子を手に取り、熟読・感動。
20本あった0.5ミリ用クルトガを全部買い占めてしまった、と。

・・・もしかしたらお子さん用に?
・・・このテの新商品は、大好評・廃盤のふたつにひとつ。 愛用してて廃盤になってしまう
と、その落胆は計り知れない。 から、自分用?

とにかく、私に似た新しいモノに目のないヒトに違いない。
おー、そーか、おバカさんがココにも居たか。
ちょっと悔しいが、仕方なし、・・・赦す。

買えなかったにも関わらず、少し嬉しげだったのはそーゆー理由だったのだった。

こーして私は毎日、文房具店でクルトガを探すことになったのだ。



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買い物ウダウダ [実際に買ってみた]

生活必需品はおいといて。

生活とは関係の無い、いわゆる 「贅沢品」 を購入する時のヒトとゆーのは頭の中でイイワケ
を探しているのだそーだ。

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タイムマシン [実際にヤッテみた]

「ノブさんてホントッ いっつも楽しそーで
 なんか、悩みなんてぜんぜん無いみたいッス。 ・・・無いでしょ?」

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コダワリうだうだ [ウダウダ]

「コダワリ」 とゆーモノは。
時に必要なモノでもあり、時に墓穴にもなってしまう、厄介なモノだ。

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物語ウダウダ [コミック]

小説にマンガ、演劇にオペラ、ドラマに映画。

世の中は「物語」で満ちている。 あふれかえっていると言ってもいーくらいだ。
それはやっぱり、需要があるからなのだろーなと思うワケで。

つい、ヒトは「物語」を欲してしまうイキモノなのだ と、結論してしまう。
そーとしか表現できない。

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