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「免許」奪還計画! vol.8 取得時講習(前編) [免許奪還計画]

・・・ふてねしてやるもんね。
7じかんもじゅぎょーなんかマジメに受けれるワケないもんね。

そー心にきめて、僕は電車に乗り込んだのでありました。

05/03/17(木):取得時講習(前編)

垂水(たるみ)駅は長きにわたり僕のなかで封印されておりました。
震災で「半壊」とゆー、国からの補助が「全壊」より薄く、しかも「できれば
住まないほーがいい。住むには危険」なる診断を下されました家があったから
です。(・・・いったいぜんたい、どーしろと?)
町並みもすっっっかりと変わってしまった思い出の町を、僕は見たくなかった
からなのでしょう。めいびー。

こともあろーに今回、取得時講習を受ける「ジェームス山自動車学院」はその
垂水にあるのでした。

駅を降りた僕は、しだいに強くなっていく雨の中立ち尽くしてしまいました。
どの街でもどんな場所でも変わっちゃうもんさ。そんなもんさ。
なんか必死になって言い訳を探していました。通学バスが到着するまで。

予約を入れる際、電話に出てくれたおねーさんは「こんいろ」のバスだと教え
てくれたんですが、こんいろからかなりとーくはずれた色のバスでした。
案の定、乗客はつーやんぐな面々。・・・すみっこにこそっとすわりました。

ジェームス山自動車学院はその名の通り、1930年に英国人貿易商アーネス
ト・ウイリアム・ジェームスさんが自宅を建てたことでジェームス山と呼ばれ
るよーになった、小高い高台に位置しております。
その周りをぐるりと住宅が囲み、瀬戸内海と淡路島、明石海峡大橋を一望でき
る、それは眺めの極上にうつくしー場所なのでありました。

受付にて支払いを済ませると、2階の「オウキュウキュウゴ室」なる部屋で講
習の開始を待つよう言われる。なんじゃそりゃ? 何の講習を受けるの僕は?

指示された教室のよこ引き戸をがらがらっと開けた瞬間、その異様な光景が僕
の目に飛び込んできたのだ。

誰かが床に倒れている。(火サスBGM希望)
机の間から見えるソレは、どー見たって人間の足だ。
教室の照明は消えており、薄暗い教室の入り口で僕は固まってしまった。

よく見るとソレは一人じゃない。複数人いる。なぜかみな黒のジャージ姿。
ここは仮眠室なのか? いまいちど教室の名前が書かれたプレートを確認する。
「応急救護室」
居室内に2~3歩あゆみよってみて納得。なんのこたーない。人形だった。

照明のスイッチを入れて、人形に近寄ってみる。
全部で6つ。よく見るとウデと下半身のない、上半身のみの人形が3つ。
ウデも足もついてある完全体が3つ。ぜんいんおそろいの黒ジャージ。
テレビなんかで見たことのある、人工呼吸練習用のお人形さんだ。

それにしても狭めの教室だ。見たところ、生徒用の机は20も無い。
教室の手前2/3を使って、教壇やら生徒用机やら、大きめのテレビやらが並
び、奥1/3にはカーペットが敷かれそこに不気味な人形たちが横たわる。

教壇と生徒用机との間隔はほとんど無いに等しい。
これはふて寝どころではなさげだなと開き直り、最前列に陣取るのであった。

ぽつぽつと受講者が集まってくる。
きゃぴきゃぴい娘たちが6名。見るからにここの生徒さんだ。こころなし、ふ
てくされてるよーなおっちゃんたちが4名。これまた見るからに取り直しさん。
・・・仕事でやむなく違反をしてしまった方々であろうことよ。
ふっ 更新忘れなんてな オマヌーさん はどーせ、オイラだけさっ

始業のチャイムが鳴り、センセが登場する。
ちょいと小柄だがハキハキとしゃべる、益田センセだ。
生徒たちは手帳を提出。うわーなつかしー。そーだったなー。続いて取り直し
の面々は仮免許を提出。おりょ? きゃぴい娘さんひとりも仮免許をだしたぞ?

「ほほー、アナタですね? 女性の 飛び込みさん ってゆーのは?」

おっちゃんたちどよめき。
見ればまだ学生さんともいえそーな娘さんだ。それが学校飛ばしの飛び込みで
ココまで! なかなかできるコトじゃないぞ。

益田センセは午前の3時限を担当。応急救護の講習・実技だ。
応急救護に関しては、ほぼ6年に一度見直され、改正されているそーだ。
阪神大震災の教訓を生かし、誰でも応急救護できるようにと運転免許の取得に
合わせて習ってもらう。最終的には、全国の大人たち全員が応急救護できるよ
うになってもらう、とゆー遠大な計画なのだった。
交通事故に限定せず、地震や災害時において一般人が人を助けられる。
おお、なんかかっちょいいぞ。
震災被災者の一人として、その教訓が生かされているってのはどこかうれしい。

応急救護。なんかかたっくるしー名称だが、カンタンに言えば「救急車が来る
までの大事な処置」だ。
救急車が現場にかけつけるまでの平均所要時間は約6分。
その間にちゃんとした処置をしておけば、死んでしまう命も助かる可能性がぐ
んっとはねあがるのだそーだ。

より要約しちゃうと、「脳をまもるための処置」なのでした。
脳さえ守り抜くことができれば、後はなんとかして生きることができる。
逆に、5体満足であっても脳が死んでしまえば、生きているとは表現しにくい
状況におちいってしまう。
脳死・植物人間といった、今話題の「死の定義」に関わる状況だ。

ふてねしてやるもんねと意気込んでいた僕でしたが、もうぐいぐい引き込まれ
ていっちゃうのでした。たんじゅんだねー。


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のぶ

ながーい文章ばっかしじゃ読むのもタイヘンなのでわ?と
途中で分けてみたんですが、どーも反応が悪いみたいです。
ひっぱるとゆー気はさらさらなかったんですが。
・・・反省。
後編に請うご期待!
by のぶ (2005-04-09 00:58) 

おさーる

応急救護処置・・・。
免許取得時しかり、数ある資格取得時しかり、何度も習いました。
しかし、人工呼吸のような重大な事故にはまだ遭遇したことはなく、
いざ実践のときはまだまだやって来ないようです。
しかし東海・関東も大地震が来ると言われてかなり久しい。
今からどきどきです。

友人知人家族には、ちゃんと寝なさい食べなさいというアドバイスと
多少の身体的ケアと心のケアこそ致しますが、手に負えないと、
「病院行きなさい!」と言って後は本人次第に任せることになります。
身近な人に何かあったときに是非何か出来るといいなぁ。
by おさーる (2005-04-09 20:40) 

のぶ

おさーる様 いらっしゃいまし。
おお! ここにも同志がいたか!
できればそんな状況に遭いたくないケド、遭っちゃった日にゃー
ひとつチカラになりたいっすね!
by のぶ (2005-04-09 23:08) 

akirabass

はじめまして。ここまで一気に読ませていただきました。
ホント、お疲れ様でした。
更新はぜったいに忘れるべからず、ですね。肝に銘じておきますわ。
気になったので、さっき自分の免許をそっとチェック (^^ゞ

※ どーでもいいですが、ワタシ垂水の出身です・・・
by akirabass (2005-05-07 19:23) 

のぶ

♪akirabass 様
われながらちょいとクドくてながいなー、などとこれでもそー反省しつつ書いて
おりますのでよくもまー、一気に読めたもんだと尊敬してしまいました(笑)
僕のブログにお付き合いしてくださるカタたちは、例外無く根性がある!
ほぼ1か月、終了を間近にしながら停滞しちゃってる「奪還計画」
いちおーラフはスタンバイしております。もーちょっとだけお付き合いください。
垂水はシオミガオカの出身です。もしかしたらニアミスしてたかも?(笑)
by のぶ (2005-05-07 23:29) 

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