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「免許」奪還計画! vol.4 仮免許技能試験4th [免許奪還計画]

05/01/18(火):仮免許技能試験4th

≪ごーかーく! 仮免許ゲッ!≫ ぱふぱふぱふ~~!

・・・試験終了15:40で、「配布17:00」

ただ待つだけ。んぼーーーーーーっと。
インターネットでパソコンな時代に、たかが仮免許の発行ごとき、なんで一時間
以上もかかるかなー?
合格者が1000人とかなら、しかたなし。
今日のごーかくしゃってば、僕いれてたった 4人 じゃないすか。
「オヤクショシゴト」と侮蔑されてもしょーがないと思うし。
こんなの民間でやってたら、たちまちクレーム! お客さん失くしてソク廃業!
だぞっと。
・・・このへんの温度差がにっぽんをダメにしてるんだ、きっと。

今日は3番手。
コースもいたってスィンポー。この差はホント運だ。
さんびゃくえん!の高級コースマップ(ネに持ってる)を3~4回、目で追えば
すぱっと頭に入る。・・・まあ自分、これで4回目っすから。

自分の番を待つ間、4番手のおっちゃんとオハナシ。

「今日もさぶいっすねー」
「寒いですね。あ、3番目のカタですね? よろしくどうぞ」
「なんか永久に不合格な気がしてきましたよ、このごろー」
「そうですねえ(苦笑) 私なんか、これで7回目です(照れ笑)」
「じゃっ、ラッキーセブンでごーかく!っすよ!」
「だといいんですが・・・」

背の高いスラッとした初老のおっちゃん。
ベージュのトレンチコートに、もしもし? 今から富士登山ですか? な
ごっつい赤のリュックサック。もうね? ザイルとか入ってそう。

おっちゃんの顔がにわかに曇る。
「・・・用意した方がいいですよ。1番の人、不合格です」

なるほど。コースなかばでスタート地点に帰って来る。

「はい、次の④番右折して。戻りますよ」

・・・何回聞いたことか。死刑宣告。あれ、やなんだよなー。

例によって受験者の車に同乗。
グレーのツンツンヘアがびしっと決まった若いおにーちゃんだ。
限りなく白髪に近いグレー。これが似合うんだから、きょうびの日本人てば
かっちょいいのがふえたよなー。よ~し、応援すっぞ。がんばれにーちゃん。

試験官の指示にハキハキと「はいっ!」
だれだー? 若者は敬語も知らんとかいってるヤツは?
運転も上手いし、こりゃ合格かくてーでしょ。
「戻りますよ」も無く、すぱっとゴール。なんか幸先いいぞ。
やったぜ、にーちゃん!

が。

なかなか降りてこない。車の中で試験官がいろいろしゃべってるし、
それを聞いてるにーちゃんもうなだれてる。

不合格!

なんでー? どこがー? かんっぺきだったぞー???

「自分、ダメっした! がんばってくださいっ!」

・・・どこまで かっちょいー ん だキミわ。
若いツバメをかこっちゃう マッダームの気持ち がちょっとだけ解った。

ってか、ナニがダメだったのか教えてほしーぞー。

なんとなく イキドオリ を覚えた僕は、初めて皮ジャンのまま乗車した。
いつもの面白いセンセでもないし、ぶっちょーづらでスタンバイ。
比較的音量を大きめに、普段あまり使わない 大阪寄りの単語 を選択。実行。

「ほな、・・・いきまっせ!」

ドス効かせてセンセを睨み付けてしまった。

あの運転がダメなら、僕は一生不合格だ。
自分がオマヌーだったとはいえ、社会人が平日にココで受験するってのは
相当にタイヘンな事なのだ。
20分足らずのコースめぐりで 4400円 ってのもゆるせんし、解せん。
今回ふごーかくなら、このまえのにーちゃんみたく意見してやるっ
かみついてやるっ がるるるる!

例によって、「一般道でそれやったらクラクションの嵐っすよー」な
ちょーよいこちゃん走行を実行する。

「次、⑧番右ね」
いぃぃぃーっ、ちばんぎぃいいい!」

声色と音量はドス効きモード継続中。
S字もクランクも故意に早めで回る。センセが思わずふんばっちゃうぐらい。
もうね。いつでも不合格にしてみろってかんじ。
その場でかみついてやるんだ。 がるるるる!

ふと。
同乗してる赤リュックの おっちゃんの鼻息 がおおきくなってる。
後部座席から聞こえてくる「すぴーっ すぴーっ」は明らかにおっちゃんの
鼻息だ。コースが進むにつれ、「すぴーっ」が大きくなっていく。
坂道発進のときなんか小さく声援あげるんだもんな。「よっしゃあ!」
アツイおっちゃんだったんだな。 ・・・ま、嫌いじゃないケド。

意外にもあっさりゴール。あああ、かみつきてえ!
さーこい。さっきのにーちゃんもココで落とされたんだ。
落としてみろ~~! もうね、ぜーーんぶ論破してやる。

「そんな運転してるやつあ、い・ね・え・よっっ!」 がおおおお!

「ちょっと荒いですけど、うん、大丈夫。合格予定です」

納得いかん。さっきのにーちゃんの方が上手だったぞ?
・・・・・意見しようとしたが、飲み込む。
次の受験者が待ってるし、なにもみずから落ちることもない。
サイフもかなりピンチだ。

「やりましたね! いい勉強になりました!」

ほっぺたが赤くなるほど興奮したおっちゃんがガッツポーズしてくれてる。
みかけによらず、ほんとアツイおっちゃんだ。
そこいらにいた受験者たちがどよめいて僕をみてるじゃないでスカ。

「ら・ラッキーセブンっすよ! がんばって」

緊急離脱。

で。
喫煙所でタバコすうでしょ。ごほーびコーヒー飲むでしょ。(もち、自販機)
(ふごうかくの時は、あしたがあるさコーヒー飲んでました)
言われたとーり、受付行って報告するでしょ。
まだ16:00にもなってないでしょ。

一時間もナニをせーとゆーんですか。

ぽつぽつと集まってくる合格者さんとだべるしかないじゃないですか。

「おにーさん何回目?」
「恥ずかしながら4回目っす」
「恥ずかしくねえよ、その程度。オレなんて フタケタ だぜ」ナゼか得意げ。
「私なんか9回目ですよ」

と。
「やりましたよー!」「たよー」「よー」「たよー」   ← エコー。

だからね。こーゆーホールみたいなトコは音響がいいんですってば!
トレンチコートに赤リュックのおっちゃんだ。ほんとアツイひとだ。
いきなり両手あくしゅ。もうちょいでハグされるとこだった。

「あなたのオカゲです! ほんと参考にさせて頂きました!」

だーかーらー。そんなことないってば。アレを参考にしたら落ちちゃうぞ。

あとは、いちばん触れて欲しくない話題 でもりあがる。
・・・そーゆー展開のよーです。

おーびす はあんまりまぶしくなかったとか、白バイ はほんとに隠れるのが
上手いとか、迷ったあげくに こーそくを逆行 しちゃったとか。

「みなさんす・すごいっすねー。い・いや、ぼかあその、しょーもないヤツで」

≪ ニコクをパレードしててマルボーの オニヅカにパクられたんっすよ!≫

展開上、こーいわなきゃなんないナガレだとゆーのに。

「め・免許のこーしんをですね。わすれちゃいまして。失効したんすよ

ちっ 新入り、おめーは 仲間じゃねえ! 認めねえ! さっさとけえんな! 
みなさんのお顔にそー描いてあったっす。油性マジックで。極太で。

「だからあんなに上手だったんですね!」

おっちゃん。それ、フォローになってないから。

おっちゃんは照れながらも、速度超過で失効になったとうちあけた。
なんと超過90キロ。いっぱつで失効。足すことの「一年間受験権利の剥奪」
登山用のまっかなリュックにはコンパクトにたたまれた自転車が入っていた。
一年間、ちゃりんこで通勤していたのだ。
駅までちゃり、駅でたたんでリュックに収納。で電車通勤。まめなヒトだ。
その割には無謀なところもあるよーで、高速を走行中自慢の愛車「いんぷれっさ」
(かなーりいじってある) の限界に挑戦し、覆面ぱとに捕まったのである。
・・・あついオヤジだ。

受付のおばちゃんたちが 晩御飯の作戦会議 をしつつ、足ばやに退社なさって行く。
もー17:00じゃん。
・・・さらに待つこと15分。
やっと現れた係員のおっちゃんは両手を腰に仁王立ち。だべりに参加していなかった
わかぞーの前で説教を始める。このコはまだ、受験できない処罰中のコだったのだ。

違反で失効した場合、免許失効期間とゆーものが犯した違反の程度によって設けられ
ている。リュックのおっちゃんは一年。無事、この1月でその期間がおわったから、
今回受験しているのだ。
わかぞーの処罰があけるのは11月。仮免許の有効期限は6か月。
今日仮免許をもらっても、7月末にはきれてしまう。

「特別に保留しておいてあげるから、11月にとりに来なさい」
四角四面のこーむいんにしちゃ、イキなはからいだ。 ・・・ちょっと見直す。

17:30
やっと仮免許をこの手にする。でもまだ帰れない。
これから先のことを口頭による説明で聞くのだ。眠たいけどガマン。

運転練習
  ・助手席に「免許を取得して3年以上」の人を乗せて
  ・「仮免許練習中」なる看板を車の前後に貼り付けて
  ・仮免許を携帯して
以上3つの条件を満たせば、いよいよ公道での練習ができるのだ。
・・・ってゆーか、「しなきゃいけない」

・トータルで10時間以上
・一日最長で2時間まで それ以上は認められない

つまり、最低でも5日間。運転練習をしなければ、次の試験を受けられないのだ。
「報告書」なる紙切れ一枚に、練習日時・場所・同乗者氏名・〃生年月日・〃免許
取得日を記入・提出しなけりゃいけない。きびしいーー。

「バスで帰られるんですか? 私は、・・・コレです!」

まっかなリュックから、自転車のパーツを取り出し、いそいそと組み立てるおっちゃん。

「どちらまでなんすか?」
「ええ、六甲のちょっと向こう です。2時間 もあれば到着です」
「・・・も・もしかして、ココまでも?」
「ええ。長田の職場からなんで、1時間で来れましたが」

六甲の向こう。・・・山あり谷ありで、100キロ はあるんじゃなかろーか?
最後まで熱いおっちゃんなのでした。

ようやく開放され、建物を出たところで待ち伏せ。ハンディングのおじちゃんだ。
しぱっと名刺を手渡され、「路上は時間かかるよー。一発なんて絶対無理。無理ったら無理!」なる 呪いの呪文 をぶつけられる。
何曜日の何時ごろ。彼らは分刻みで、この建物に来る人・出る人がどーゆー状態なのか
把握しているのだ。
コート右ポケットの中で、「ぐしゃっ」としよーとして踏みとどまる。

帰りのバスは通勤ラッシュでぎゅーぎゅー。横に立ってるにーちゃんが携帯にかじり
ついてちょっと遠慮がちに、でもわめいてる。 めっちゃメーワク。

「路上の練習をしたいんですが、仮免の期限 があまりないんです! ええ、この月末
 までなんです。 なんとかなりませんか? ダメですか? そこをなんとか!」

・・・先ほどの呪いの呪文といい、このにーちゃんといい、晴れて合格した日やとゆー
のに、素直に喜べんなー。
仮免許の有効期限は半年。7月17日までに、残るハードル2つをクリアせねば、この
ひそーな顔したにーちゃんの二の舞だ。
・・・油断しちゃいかんよ? 神さんがそーいってくれてるのかも。

                                  仮免許失効まで あと半年


とら)にんげんとゆーのは、ほんに気の毒な生き物じゃの。
   そーまでして、じどうしゃなんぞにのりたいかのー?
   わらわは2~3回しか乗ったことがないのじゃが、あれは不愉快極まる体験じゃ
   ったぞえ?
のぶ)覚えてる。 獣医さんとこに行った時だ。 あばれたよなー、キミは。
とら)失敬な! やんごとなき、誉れの高い公家の出、わらわに限ってそのよーなこと
   あろーはずがないのじゃ! ふとどきせんばんじゃ!
のぶ)あー、はいはい。   
とら)・・・それはそーとのぶ、まだてすとがのこっておるのかや?
のぶ)うん。本免許筆記試験と路上試験。
とら)まだまだかかりそーじゃのー?
のぶ)くやしーけど、そーだなー。筆記はともかく、路上が怖いなー。
   コース内を走る試験でコレだもの。・・・追試のあらしだろーなー。
とら)そんなにむずかしいのかえ?
のぶ)まだよくわかってないのさ、じっさいのトコ。技能試験みたく、順路の指示はして
   くれるんだろけど、一般道での試験だから、減点の対象が多くなるんよ。
   対向車に後続車、通行人に路線バス。あと、路駐に積み下ろしもいるんだろなー。
   ・・・あたまいたい。
とら)たいへんじゃのー。
   よしよし、わらわがなぐさめてやるのじゃ。 ぺろぺろぺろ。
のぶ)ありがとな、とら。 へへ、いたくすぐったー。
とら)うむ! かつぶしと、ぶらっしんぐさんじゅっぷんじゃ。
のぶ)・・・やっぱし。


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コメント 8

もく☆

いや~~、おめでとうございます^^。
本当に大変でしたねぇ・・。
こんなに大変だとは思っていなかったです、はい。
でもまだ油断できないんですよね。
ゴールするまで。

それにしても色々な方がいらっしゃって
人間ウオッチングには最適な場所!?って感じがいたしました。
大変だってけれどもなかなか得がたい経験だったのでは?という気が
しないでもない^^。
by もく☆ (2005-03-13 00:14) 

のぶ

よいコは寝るじかんですよ~~?
もく☆様、いつもどうも!
人ごみは嫌いなクセに、マンウォッチングは好きとゆー、ヘンなヤツ
ですので、ままヤなことではありますが・・・正直たのしんでます(笑)
なにごともたのしまなきゃソンですもんね!
一期一会はダイジにしてます。
by のぶ (2005-03-13 00:32) 

仮免合格おめでとう!!ぱちぱちぱち!!

仮免合格おめでとう!!!
4回にして・・早かったねぇ~ふむふむっ
で、あのうまかった兄ちゃんはどうして不合格??!!
なぜか気になるぅ~
まだまだ、これからが大変だね。
路上試験も、なんかへんにむずそうだし・・筆記試験は、のぶさんなら、簡単だと思うけど・・
健闘、、祈りまーーす!!
合格の暁には、みんなでお祝いしましょう。。あはは~
by 仮免合格おめでとう!!ぱちぱちぱち!! (2005-03-14 14:58) 

のぶ

次順の受験者が待っているんで、ここでの会話は挨拶程度しか
出来ないんですよ。おそらくは守秘義務もあるでしょうから、教官に
きくワケにもいきませんし。・・・気になりますよね~~?

ここからは「ぺらぺら」と運転練習の日々になるワケです。
その時その時の感じたコトをクリップボード片手にメモっていましたので
教官さんから「熱心ですね」なんてよく勘違いされちゃいました(笑)
気になるといえば、・・・あなたはドナタ?(笑)
by のぶ (2005-03-14 16:00) 

ばばる

遅れましたが、おめでとうございます!
by ばばる (2005-03-15 10:09) 

のぶ

ありがと!
・・・立て続けに「免許免許」でごめんなさい。
メジャーな話ではないってのに。
記憶の容量がちいさいもんだから、時間との戦いなんですよ。
もーしばらくお付き合いくださいませ。
by のぶ (2005-03-15 12:14) 

おさーる

グレーのツンツンにいちゃんに、アツイおっちゃん、是非とも見たかったわ。
根性ある人は尊敬に値します。
by おさーる (2005-03-17 02:06) 

のぶ

≫おさーる 様
寝なさい! おっちゃんは心配してます(笑)
おそらくは二度と会う事のない人たちです。記憶のなかにしまいこんでちゃ
もったいない、えーあじだしてるひとたちだったのでつい。
満身創痍のにっぽんですが、どーしてなかなか、アツイひとってばいるんです。
by のぶ (2005-03-17 07:31) 

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